関数 $y = -x^2 + ax + b$ ($-2 \le x \le 2$)は、$x=-1$ のとき最大となり、最小値2をとる。このとき、定数 $a, b$ の値を求める。

代数学二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/7/30

1. 問題の内容

関数 y=x2+ax+by = -x^2 + ax + b2x2-2 \le x \le 2)は、x=1x=-1 のとき最大となり、最小値2をとる。このとき、定数 a,ba, b の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた二次関数を平方完成します。
y=x2+ax+by = -x^2 + ax + b
y=(x2ax)+by = -(x^2 - ax) + b
y=(x2ax+a24a24)+by = -(x^2 - ax + \frac{a^2}{4} - \frac{a^2}{4}) + b
y=(xa2)2+a24+by = -(x - \frac{a}{2})^2 + \frac{a^2}{4} + b
この二次関数のグラフは上に凸の放物線であり、頂点の xx 座標は a2\frac{a}{2} です。
問題文より、x=1x=-1 で最大値をとるので、頂点の xx 座標は 1-1 に等しいはずです。
よって、a2=1\frac{a}{2} = -1 より a=2a = -2 となります。
a=2a = -2 を元の式に代入すると、
y=x22x+by = -x^2 - 2x + b
y=(x+1)2+1+by = -(x + 1)^2 + 1 + b
x=1x = -1 のとき最大値をとるので、x=1x=-1を代入して、
y=(1)22(1)+b=1+2+b=1+by = -(-1)^2 - 2(-1) + b = -1 + 2 + b = 1 + b
x=1x=-1のとき最大値をとると書いてありますが、最大値の値は不明なので、これは使いません。
次に、定義域 2x2-2 \le x \le 2 における最小値を考えます。頂点の xx 座標は 1-1 なので、定義域の端点である x=2x = 2 のとき最小値をとります。
x=2x=2 のとき、最小値2をとるので、
y=222(2)+b=44+b=8+b=2y = -2^2 - 2(2) + b = -4 - 4 + b = -8 + b = 2
よって、b=10b = 10 となります。
したがって、a=2,b=10a = -2, b = 10 です。
y=x22x+10y = -x^2 - 2x + 10
y=(x+1)2+1+10=(x+1)2+11y = -(x+1)^2 + 1 + 10 = -(x+1)^2 + 11
x=1x=-1で最大値11を取ります。
x=2x=2で最小値2を取ります。
x=2x=-2y=(2)22(2)+10=4+4+10=10y = -(-2)^2 -2(-2) + 10 = -4+4+10 = 10を取ります。

3. 最終的な答え

a=2,b=10a = -2, b = 10

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