与えられた数列に関する問題で、(ア)から(ケ)に当てはまる数値を答える問題です。 (1) 公比2の等比数列の第3項と、初項から第8項までの和を求めます。 (2) 数列 $0, 1, 3, 6, 10, 15, \dots$ の次の項を求めます。 (3) 初項1、公比$\frac{1}{3}$の等比数列の総和を求めます。 (4) 漸化式 $a_1=0, a_{n+1}=2a_n+2 (n=1,2,\dots)$ の一般項 $a_n$ を求めます。

代数学数列等比数列漸化式級数
2025/8/1

1. 問題の内容

与えられた数列に関する問題で、(ア)から(ケ)に当てはまる数値を答える問題です。
(1) 公比2の等比数列の第3項と、初項から第8項までの和を求めます。
(2) 数列 0,1,3,6,10,15,0, 1, 3, 6, 10, 15, \dots の次の項を求めます。
(3) 初項1、公比13\frac{1}{3}の等比数列の総和を求めます。
(4) 漸化式 a1=0,an+1=2an+2(n=1,2,)a_1=0, a_{n+1}=2a_n+2 (n=1,2,\dots) の一般項 ana_n を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 公比2の等比数列の初項をaaとすると、第nn項はarn1ar^{n-1}で表されます。
第3項は、a231=4aa \cdot 2^{3-1} = 4a となります。初項から第8項までの和は、S8=a(281)21=a(281)=255aS_8 = \frac{a(2^8-1)}{2-1} = a(2^8-1) = 255a となります。
問題文に「2」とあるので、これは初項とみなして、a=2a=2とします。
よって、第3項の値は 4a=42=84a = 4 \cdot 2 = 8 となり、初項から第8項までの和は 255a=2552=510255a = 255 \cdot 2 = 510 となります。
(ア) = 8, (イ)(ウ)(エ) = 510
(2) 数列 0,1,3,6,10,15,0, 1, 3, 6, 10, 15, \dots の階差数列は 1,2,3,4,5,1, 2, 3, 4, 5, \dots となります。
これは等差数列なので、次の階差は6となります。したがって、次の項は 15+6=2115 + 6 = 21 となります。
(オ)(カ) = 21
(3) 初項1、公比13\frac{1}{3}の等比数列の総和は、
S=i=11(13)i1=1113=123=32S = \sum_{i=1}^\infty 1 \cdot (\frac{1}{3})^{i-1} = \frac{1}{1 - \frac{1}{3}} = \frac{1}{\frac{2}{3}} = \frac{3}{2}
(キ) = 32\frac{3}{2}
(4) 漸化式 an+1=2an+2a_{n+1} = 2a_n + 2 を解きます。
特性方程式は α=2α+2\alpha = 2\alpha + 2 より、α=2\alpha = -2
an+1+2=2(an+2)a_{n+1} + 2 = 2(a_n + 2)
bn=an+2b_n = a_n + 2 とおくと、bn+1=2bnb_{n+1} = 2b_n, b1=a1+2=0+2=2b_1 = a_1 + 2 = 0 + 2 = 2
よって、bn=22n1=2nb_n = 2 \cdot 2^{n-1} = 2^n
an=bn2=2n2a_n = b_n - 2 = 2^n - 2
(ク) = 2n2^n, (ケ) = 22

3. 最終的な答え

(ア) = 8
(イ)(ウ)(エ) = 510
(オ)(カ) = 21
(キ) = 32\frac{3}{2}
(ク) = 2n2^n
(ケ) = 2

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