## 問題の解答
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1. 問題の内容
問題1.8[A]では、数列の和を求める問題、等比級数の和を求める問題、そして無限等比級数の収束・発散を調べる問題が出されています。
問題1:
(1) のときの を の式で表す。
(2) のときの を の式で表す。
(3) のときの を の式で表す。
問題2:
次の等比級数の初項から第 項までの和を求める。
(1)
(2)
問題3:
次の無限等比級数の収束、発散を調べ、収束すればその和を求める。
(1)
(2)
(3)
問題1.8[B]では、級数 が収束するとき、 を示す問題が出されています。
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2. 解き方の手順
**問題1**
(1) 等差数列の和の公式を用いる。初項1、末項n、項数nなので、
(2) (公式)
(3) (公式)
**問題2**
(1) 初項1、公比2の等比数列の和なので、
(2) 初項2、公比 の等比数列の和なので、
**問題3**
(1) 初項1、公比 の等比数列。公比の絶対値は1より小さいので収束する。
収束値は、
(2) 初項、公比 の等比数列。公比の絶対値は1より大きいので発散する。
(3) 初項1、公比-1の等比数列。公比の絶対値は1なので発散する。(振動する)
**問題1.8[B]**
級数 が収束すると仮定する。
このとき、部分和 は、ある値 に収束する。つまり、。
また、。
したがって、
。
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3. 最終的な答え
**問題1**
(1)
(2)
(3)
**問題2**
(1)
(2)
**問題3**
(1) 収束し、和は
(2) 発散する
(3) 発散する
**問題1.8[B]**
級数 が収束するとき、 が成り立つ。