円 $C_1$ が $x^2 + y^2 = 5$ で与えられ、2点 $A(2, 0)$ と $B(2, 6)$ を通る円を $C_2$ とします。 (1) 円 $C_2$ について、 (i) $C_2$ の中心は常に $y$ 軸に垂直な直線上にある。その直線の方程式を求めよ。 (ii) $C_2$ が点 $(4, 0)$ を通るとき、$C_2$ の方程式を求めよ。 (2) (1) (ii) のとき、$C_1$ と $C_2$ の2交点を通る直線を $l$ とする。$l$ の方程式を求めよ。 (3) (2) のとき、原点および $C_2$ の中心を通る直線と、直線 $l$ のなす角 $\theta$ を求めよ。ただし、$0^\circ \le \theta \le 90^\circ$ とする。

幾何学座標平面方程式交点角度
2025/7/31

1. 問題の内容

C1C_1x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 で与えられ、2点 A(2,0)A(2, 0)B(2,6)B(2, 6) を通る円を C2C_2 とします。
(1) 円 C2C_2 について、
(i) C2C_2 の中心は常に yy 軸に垂直な直線上にある。その直線の方程式を求めよ。
(ii) C2C_2 が点 (4,0)(4, 0) を通るとき、C2C_2 の方程式を求めよ。
(2) (1) (ii) のとき、C1C_1C2C_2 の2交点を通る直線を ll とする。ll の方程式を求めよ。
(3) (2) のとき、原点および C2C_2 の中心を通る直線と、直線 ll のなす角 θ\theta を求めよ。ただし、0θ900^\circ \le \theta \le 90^\circ とする。

2. 解き方の手順

(1) (i)
C2C_2 の中心を (x,y)(x, y) とする。円 C2C_2 は点 A(2,0)A(2, 0)B(2,6)B(2, 6) を通るので、中心から AABB までの距離は等しい。
(x2)2+(y0)2=(x2)2+(y6)2(x-2)^2 + (y-0)^2 = (x-2)^2 + (y-6)^2
y2=(y6)2y^2 = (y-6)^2
y2=y212y+36y^2 = y^2 - 12y + 36
12y=3612y = 36
y=3y = 3
よって、C2C_2 の中心は常に直線 y=3y = 3 上にある。
(1) (ii)
C2C_2 の中心は (a,3)(a, 3) とおける。C2C_2 が点 (4,0)(4, 0) を通るので、C2C_2 の方程式は (xa)2+(y3)2=r2(x-a)^2 + (y-3)^2 = r^2 とおける。点 (4,0)(4, 0) を通ることから、
(4a)2+(03)2=r2(4-a)^2 + (0-3)^2 = r^2
(4a)2+9=r2(4-a)^2 + 9 = r^2
また、C2C_2 は点 (2,0)(2, 0) を通るので、
(2a)2+(03)2=r2(2-a)^2 + (0-3)^2 = r^2
(2a)2+9=r2(2-a)^2 + 9 = r^2
したがって、(4a)2+9=(2a)2+9(4-a)^2 + 9 = (2-a)^2 + 9 より、
(4a)2=(2a)2(4-a)^2 = (2-a)^2
168a+a2=44a+a216 - 8a + a^2 = 4 - 4a + a^2
12=4a12 = 4a
a=3a = 3
r2=(23)2+9=1+9=10r^2 = (2-3)^2 + 9 = 1 + 9 = 10
よって、C2C_2 の方程式は (x3)2+(y3)2=10(x-3)^2 + (y-3)^2 = 10
(2)
C1C_1 の方程式は x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
C2C_2 の方程式は (x3)2+(y3)2=10(x-3)^2 + (y-3)^2 = 10
x26x+9+y26y+9=10x^2 - 6x + 9 + y^2 - 6y + 9 = 10
x2+y26x6y+8=0x^2 + y^2 - 6x - 6y + 8 = 0
C1C_1C2C_2 の交点を通る直線 ll の方程式は、
(x2+y25)(x2+y26x6y+8)=0(x^2 + y^2 - 5) - (x^2 + y^2 - 6x - 6y + 8) = 0
6x+6y13=06x + 6y - 13 = 0
6x+6y=136x + 6y = 13
(3)
C2C_2 の中心は (3,3)(3, 3) である。原点 (0,0)(0, 0)(3,3)(3, 3) を通る直線の傾きは 3/3=13/3 = 1 なので、y=xy = x
直線 ll の方程式は 6x+6y13=06x + 6y - 13 = 0 より、y=x+136y = -x + \frac{13}{6} となり、傾きは 1-1 である。
y=xy = xy=x+136y = -x + \frac{13}{6} のなす角を θ\theta とすると、
tanθ=1(1)1+1(1)\tan \theta = |\frac{1 - (-1)}{1 + 1(-1)}| となるが、分母が0になるため、θ\theta9090^\circ である。

3. 最終的な答え

(1) (i) y=3y = 3
(1) (ii) (x3)2+(y3)2=10(x-3)^2 + (y-3)^2 = 10
(2) 6x+6y=136x + 6y = 13
(3) θ=90\theta = 90^\circ

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