3つの問題があります。 * 問題1: $F(z) = z + \overline{z}$ は複素数平面 $\mathbb{C}$ 上の正則関数であるか。 * 問題2: $F(z) = z^3$ は複素数平面 $\mathbb{C}$ 上の正則関数であるか。 * 問題3: 正則関数が満たす公式として適切なものを一つ選ぶ。選択肢は以下の通り。 1. ディリクレの類数公式 2. コーシーの積分公式 3. ガウス・ワインガルテンの公式 4. ブラシュケの基本公式

解析学複素解析正則関数コーシー・リーマンの関係式コーシーの積分公式
2025/7/31

1. 問題の内容

3つの問題があります。
* 問題1: F(z)=z+zF(z) = z + \overline{z} は複素数平面 C\mathbb{C} 上の正則関数であるか。
* 問題2: F(z)=z3F(z) = z^3 は複素数平面 C\mathbb{C} 上の正則関数であるか。
* 問題3: 正則関数が満たす公式として適切なものを一つ選ぶ。選択肢は以下の通り。

1. ディリクレの類数公式

2. コーシーの積分公式

3. ガウス・ワインガルテンの公式

4. ブラシュケの基本公式

2. 解き方の手順

* 問題1:
z=x+iyz = x + iy とおくと、z=xiy\overline{z} = x - iy。したがって、F(z)=z+z=(x+iy)+(xiy)=2xF(z) = z + \overline{z} = (x + iy) + (x - iy) = 2x
正則関数であるためには、コーシー・リーマンの関係式を満たす必要があります。F(z)=u(x,y)+iv(x,y)F(z) = u(x, y) + iv(x, y) とすると、u(x,y)=2xu(x, y) = 2x であり、v(x,y)=0v(x, y) = 0
コーシー・リーマンの関係式は、ux=vy\frac{\partial u}{\partial x} = \frac{\partial v}{\partial y} かつ uy=vx\frac{\partial u}{\partial y} = -\frac{\partial v}{\partial x}
ux=2\frac{\partial u}{\partial x} = 2vy=0\frac{\partial v}{\partial y} = 0 より、uxvy\frac{\partial u}{\partial x} \neq \frac{\partial v}{\partial y} なので、コーシー・リーマンの関係式を満たしません。
したがって、F(z)=z+zF(z) = z + \overline{z} は正則関数ではありません。
* 問題2:
F(z)=z3F(z) = z^3 は多項式関数なので、複素数平面全体で正則です。
* 問題3:
正則関数が満たす公式として最も適切なものは、コーシーの積分公式です。

3. 最終的な答え

* 問題1: 1 (不正則)
* 問題2: 2 (正則)
* 問題3: 2 (コーシーの積分公式)

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