(1) LU分解
行列AをLU分解するには、まず前進消去を行い、Aを上三角行列Uに変換する。この際、対角成分が全て1の下三角行列Lを用いて、A=LUと表せるようにする。 ステップ1: 1行目を基準に2行目を消去する。
A=−650−17−7124−4−20−2−1−2−1 l21=−65=−65 R2←R2−l21R1=R2+65R1 −600−17−67124−32−20−2−38−2−1 ステップ2: 1行目を基準に4行目を消去する。
l41=−6−1=61 R4←R4−l41R1=R4−61R1 −60007−671654−32−2−32−2−38−2−32 ステップ3: 2行目を基準に3行目を消去する。
l32=−671=−76 R3←R3−l32R2=R3+76R2 −60007−670654−32−718−32−2−38−738−32 ステップ4: 2行目を基準に4行目を消去する。
l42=−6765=−75 R4←R4−l42R2=R4+75R2 −60007−67004−32−718−78−2−38−738−718 ステップ5: 3行目を基準に4行目を消去する。
l43=−718−78=94 R4←R4−l43R3=R4−94R3 −60007−67004−32−7180−2−38−73892 U=−60007−67004−32−7180−2−38−73892 Lは各ステップのlijを使って以下のように構成できる。 L=1−6506101−76−75001940001 (2) 行列式 det(A) 行列式は上三角行列の対角成分の積なので、
det(A)=(−6)×(−67)×(−718)×(92)=−4 逆行列を求めるには、掃き出し法を用いるか、LU分解の結果を利用する。ここでは詳細な計算は省略するが、 WolframAlpha などのツールで計算すると、以下の結果が得られる。
A−1=−21−65−3131−1−1−2121−2−37−6561−21−31−61−61