問題10:0000から9999までの番号のうち、 (1) 同じ数字を2個ずつ含むもの (2) 異なる数字が左から小さい順に並んでいるもの の個数を求める。 問題11:A, B, C, Dの4人が品物を1個ずつ持ち寄り、くじ引きで分けるとき、各人が他の人の品物をもらうような分け方は何通りあるか。

離散数学組み合わせ順列完全順列場合の数
2025/7/31

1. 問題の内容

問題10:0000から9999までの番号のうち、
(1) 同じ数字を2個ずつ含むもの
(2) 異なる数字が左から小さい順に並んでいるもの
の個数を求める。
問題11:A, B, C, Dの4人が品物を1個ずつ持ち寄り、くじ引きで分けるとき、各人が他の人の品物をもらうような分け方は何通りあるか。

2. 解き方の手順

問題10 (1):
まず、使う2つの数字を選ぶ。0から9までの10個の数字から2つを選ぶので、(102){10 \choose 2}通りの選び方がある。
選んだ2つの数字をa, bとする。
aとbの並べ方はaabb, abab, abba, baab, baba, bbaaの6通りある。しかし、00を含む場合は先頭が0になる場合がある。
まず、2つの数字が0を含まない場合を考える。1から9までの数字から2つ選ぶ方法は(92)=9×82=36{9 \choose 2} = \frac{9 \times 8}{2} = 36通り。それぞれの並べ方は6通りなので、36×6=21636 \times 6 = 216通り。
次に、2つの数字が0を含む場合を考える。もう一方の数字は1から9の9通り。この場合、0でない数字をcとすると、並べ方は00cc, 0c0c, 0cc0, c00c, c0c0, cc00。このうち、00cc, 0c0c, 0cc0は0から始まるので、これらを除外する。c00c, c0c0, cc00の3通りとなる。よって、9×3=279 \times 3 = 27通り。
したがって、合計は216+27=243216 + 27 = 243通り。
問題10 (2):
0から9までの数字から4つ選び、小さい順に並べる。
0から9までの10個の数字から4つを選ぶ方法は(104)=10×9×8×74×3×2×1=210{10 \choose 4} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 210通り。
選んだ4つの数字を小さい順に並べれば条件を満たす数字ができるので、並べ方は1通り。
したがって、210通り。
問題11:
これは完全順列の問題である。4人の場合、場合の数は9通り。
A, B, C, Dの品物をそれぞれa, b, c, dとする。
各人が自分の品物をもらわない分け方を考える。
Aがbをもらう場合:
Bがaをもらう場合:Cはdをもらい、Dはcをもらう (1通り)
Bがcをもらう場合:Cはdをもらい、Dはaをもらう (1通り)
Bがdをもらう場合:Cはaをもらい、Dはcをもらう (1通り)
Aがcをもらう場合:
Cがaをもらう場合:Bはdをもらい、Dはbをもらう (1通り)
Cがbをもらう場合:Bはdをもらい、Dはaをもらう (1通り)
Cがdをもらう場合:Bはaをもらい、Dはbをもらう (1通り)
Aがdをもらう場合:
Dがaをもらう場合:Bはcをもらい、Cはbをもらう (1通り)
Dがbをもらう場合:Bはcをもらい、Cはaをもらう (1通り)
Dがcをもらう場合:Bはaをもらい、Cはbをもらう (1通り)
しかし、Dがcをもらう場合:Bはaをもらう、Cはbをもらうはあり得ない。Aがdをもらう場合:Dがbをもらう場合:Bはcをもらう、Cはaをもらう はあり得ない。
Aがbをもらう場合:Bがaをもらう場合:CDがそれぞれ逆のものを貰う(1通り)
Aがbをもらう場合:Bがcをもらう場合:
Aがbをもらう場合:Bがdをもらう場合:
A→B, B→C, C→D, D→A
A→B, B→D, D→C, C→A
完全順列の公式を用いると、
Dn=n!k=0n(1)kk!D_n = n! \sum_{k=0}^{n} \frac{(-1)^k}{k!}
D4=4!(10!11!+12!13!+14!)=24(11+1216+124)=124+1=9D_4 = 4! (\frac{1}{0!} - \frac{1}{1!} + \frac{1}{2!} - \frac{1}{3!} + \frac{1}{4!}) = 24 (1 - 1 + \frac{1}{2} - \frac{1}{6} + \frac{1}{24}) = 12 - 4 + 1 = 9

3. 最終的な答え

問題10 (1):243個
問題10 (2):210個
問題11:9通り

「離散数学」の関連問題

与えられた4つの集合の濃度(要素の個数)を計算する問題です。

集合濃度集合論空集合
2025/8/1

異なる色の玉8個をひもでつなげて首飾りを作るとき、並べ方の異なるものは全部で何通りあるか。ただし、裏返すと同じ並び方になるものは同じものとみなす。

組み合わせ順列円順列対称性
2025/8/1

## 1. 問題の内容

組み合わせ組み合わせ論場合の数順列
2025/8/1

問題15では、5人を3つの部屋(A, B, C)に入れる方法の総数を求める問題と、5人を3つのグループ(A, B, C)に分ける方法の総数を求める問題が出題されています。 問題16では、組み合わせの値...

組み合わせ順列二項係数場合の数
2025/8/1

10枚のコインの中に1枚だけ軽いコインがある。てんびんを使って軽いコインを見つけ出す方法について、4つの選択肢が示されている。各選択肢について、3回以内の比較で必ず軽いコインを見つけ出せないものはどれ...

論理パズル最適化アルゴリズム比較
2025/8/1

右の図のような道がある町で、PからQまで遠回りをしないで行く場合の道順の総数を、次のそれぞれの場合について求めます。 (1) Rを通って行く。 (2) ×印の箇所を通らないで行く。 (3) Rを通り、...

組み合わせ道順場合の数順列
2025/7/31

ある地域の道路が格子状に描かれた図が与えられています。交差点Aから交差点Bまで、遠回りをせずに最短経路で行く道順が何通りあるかを求める問題です。

組み合わせ最短経路格子状の道
2025/7/31

8個の数字 1, 1, 1, 2, 2, 2, 3, 3 をすべて使って8桁の整数を作るとき、何個の整数が作れるか。

順列組み合わせ重複順列
2025/7/31

与えられた集合や条件に関する問題です。 (1) 集合 $\{x | -1 \le x < 4, x \text{は整数}\}$ を要素を書き並べて表す。 (2) 集合 $A = \{2n | n \t...

集合部分集合補集合倍数集合の要素
2025/7/31

右の図のような道のある町で、PからQまで行くときの最短経路について、以下の3つの場合についてその経路数を求めます。 (1) Rを通って行く。 (2) ×印の箇所は通らないで行く。 (3) Rを通り、×...

最短経路組み合わせ順列格子状の道
2025/7/31