全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}$、部分集合 $A = \{1, 2, 3, 4\}$、$B = \{2, 4, 6\}$が与えられている。また、$n(A) = 4$、$n(B) = 3$、$A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 6\}$、$\overline{A} = \{5, 6\}$、$n(A \cup B) = 5$、$n(\overline{A}) = 2$である。 このとき、以下の集合の要素の個数を求めよ。 (1) $n(U)$ (2) $n(\overline{B})$ (3) $n(A \cap B)$ (4) $n(\overline{A \cup B})$ (5) $n(A \cap \overline{B})$

離散数学集合要素数補集合共通部分和集合
2025/7/31

1. 問題の内容

全体集合 U={1,2,3,4,5,6}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}、部分集合 A={1,2,3,4}A = \{1, 2, 3, 4\}B={2,4,6}B = \{2, 4, 6\}が与えられている。また、n(A)=4n(A) = 4n(B)=3n(B) = 3AB={1,2,3,4,6}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 6\}A={5,6}\overline{A} = \{5, 6\}n(AB)=5n(A \cup B) = 5n(A)=2n(\overline{A}) = 2である。
このとき、以下の集合の要素の個数を求めよ。
(1) n(U)n(U)
(2) n(B)n(\overline{B})
(3) n(AB)n(A \cap B)
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})
(5) n(AB)n(A \cap \overline{B})

2. 解き方の手順

(1) n(U)n(U) は集合 UU の要素の個数を求める。U={1,2,3,4,5,6}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}より、要素は6個なので、
n(U)=6n(U) = 6
(2) n(B)n(\overline{B}) は集合 BB の補集合の要素の個数を求める。まず、BB の補集合 B\overline{B} を求める。
B=UB={1,2,3,4,5,6}{2,4,6}={1,3,5}\overline{B} = U - B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\} - \{2, 4, 6\} = \{1, 3, 5\}
よって、n(B)=3n(\overline{B}) = 3
(3) n(AB)n(A \cap B) は集合 AABB の共通部分の要素の個数を求める。
AB={1,2,3,4}{2,4,6}={2,4}A \cap B = \{1, 2, 3, 4\} \cap \{2, 4, 6\} = \{2, 4\}
よって、n(AB)=2n(A \cap B) = 2
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B}) は集合 ABA \cup B の補集合の要素の個数を求める。
AB={1,2,3,4,6}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 6\}なので、
AB=U(AB)={1,2,3,4,5,6}{1,2,3,4,6}={5}\overline{A \cup B} = U - (A \cup B) = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\} - \{1, 2, 3, 4, 6\} = \{5\}
よって、n(AB)=1n(\overline{A \cup B}) = 1
(5) n(AB)n(A \cap \overline{B}) は集合 AA と集合 BB の補集合の共通部分の要素の個数を求める。
A={1,2,3,4}A = \{1, 2, 3, 4\}B={1,3,5} \overline{B} = \{1, 3, 5\}より、
AB={1,2,3,4}{1,3,5}={1,3}A \cap \overline{B} = \{1, 2, 3, 4\} \cap \{1, 3, 5\} = \{1, 3\}
よって、n(AB)=2n(A \cap \overline{B}) = 2

3. 最終的な答え

(1) n(U)=6n(U) = 6
(2) n(B)=3n(\overline{B}) = 3
(3) n(AB)=2n(A \cap B) = 2
(4) n(AB)=1n(\overline{A \cup B}) = 1
(5) n(AB)=2n(A \cap \overline{B}) = 2

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