曲線 $y = x^3 - x$ 上の点 $(1, -1)$ における接線の方程式と、それ以外の接線の接点の座標を求める問題です。

解析学微分接線微分法
2025/7/31

1. 問題の内容

曲線 y=x3xy = x^3 - x 上の点 (1,1)(1, -1) における接線の方程式と、それ以外の接線の接点の座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 曲線 y=x3xy = x^3 - x の微分を求めます。
y=3x21y' = 3x^2 - 1
(2) 点 (1,1)(1, -1) における接線の傾きを求めます。
y(1)=3(1)21=31=2y'(1) = 3(1)^2 - 1 = 3 - 1 = 2
(3) 点 (1,1)(1, -1) における接線の方程式を求めます。接線の方程式は、yy1=m(xx1)y - y_1 = m(x - x_1) で表されます。ここで、(x1,y1)=(1,1)(x_1, y_1) = (1, -1) であり、m=2m = 2 です。したがって、接線の方程式は、
y(1)=2(x1)y - (-1) = 2(x - 1)
y+1=2x2y + 1 = 2x - 2
y=2x3y = 2x - 3
(4) 接線の方程式が y=2x3y = 2x - 3 のとき、接点は (1,1)(1, -1) です。
(5) 点 (a,a3a)(a, a^3 - a) における接線の方程式を求めます。
接線の傾きは y(a)=3a21y'(a) = 3a^2 - 1 です。
接線の方程式は、
y(a3a)=(3a21)(xa)y - (a^3 - a) = (3a^2 - 1)(x - a)
y=(3a21)x3a3+a+a3ay = (3a^2 - 1)x - 3a^3 + a + a^3 - a
y=(3a21)x2a3y = (3a^2 - 1)x - 2a^3
この直線が (1,1)(1, -1) を通るので、
1=(3a21)(1)2a3-1 = (3a^2 - 1)(1) - 2a^3
1=3a212a3-1 = 3a^2 - 1 - 2a^3
2a33a2=02a^3 - 3a^2 = 0
a2(2a3)=0a^2(2a - 3) = 0
a=0a=0 または a=32a=\frac{3}{2}
a=0a = 0 のとき、接点の座標は (0,0)(0, 0) です。
このときの接線の方程式は、
y=(3(0)21)x2(0)3=xy = (3(0)^2 - 1)x - 2(0)^3 = -x
a=32a = \frac{3}{2} のとき、接点の座標は (32,(32)332)=(32,278128)=(32,158)(\frac{3}{2}, (\frac{3}{2})^3 - \frac{3}{2}) = (\frac{3}{2}, \frac{27}{8} - \frac{12}{8}) = (\frac{3}{2}, \frac{15}{8}) です。
このときの接線の方程式は、
y=(3(32)21)x2(32)3=(3941)x2278=(27444)x274=234x274y = (3(\frac{3}{2})^2 - 1)x - 2(\frac{3}{2})^3 = (3 \cdot \frac{9}{4} - 1)x - 2 \cdot \frac{27}{8} = (\frac{27}{4} - \frac{4}{4})x - \frac{27}{4} = \frac{23}{4}x - \frac{27}{4}
(6) したがって、接線の方程式が y=xy = -x のとき、接点の座標は (0,0)(0, 0) です。また、接線の方程式が y=234x274y = \frac{23}{4}x - \frac{27}{4} のとき、接点の座標は (32,158)(\frac{3}{2}, \frac{15}{8}) です。

3. 最終的な答え

接線の方程式が y=2x3y = 2x - 3 のとき、接点は (1,1)(1, -1)
接線の方程式が y=xy = -x のとき、接点は (0,0)(0, 0)
接線の方程式が y=234x274y = \frac{23}{4}x - \frac{27}{4} のとき、接点は (32,158)(\frac{3}{2}, \frac{15}{8})

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