2つの整数367と153を自然数 $n$ で割ったとき、余りがそれぞれ7と9になるような自然数 $n$ は全部で何個あるか。

数論約数剰余最大公約数公約数
2025/7/31

1. 問題の内容

2つの整数367と153を自然数 nn で割ったとき、余りがそれぞれ7と9になるような自然数 nn は全部で何個あるか。

2. 解き方の手順

整数367を自然数 nn で割ったときの余りが7であることから、
367=nq1+7367 = nq_1 + 7 (ただし、q1q_1 は整数)と表せる。
したがって、nq1=3677=360nq_1 = 367 - 7 = 360 となる。つまり、nn は360の約数である。
同様に、整数153を自然数 nn で割ったときの余りが9であることから、
153=nq2+9153 = nq_2 + 9 (ただし、q2q_2 は整数)と表せる。
したがって、nq2=1539=144nq_2 = 153 - 9 = 144 となる。つまり、nn は144の約数である。
よって、nn は360と144の公約数である。さらに、余りがそれぞれ7と9なので、nn は7より大きく、9より大きい必要がある。つまり、n>9n > 9 である。
まず、360と144の最大公約数を求める。
360=23325360 = 2^3 \cdot 3^2 \cdot 5
144=2432144 = 2^4 \cdot 3^2
最大公約数は 2332=89=722^3 \cdot 3^2 = 8 \cdot 9 = 72
360と144の公約数は、最大公約数72の約数である。
72の約数は、1, 2, 3, 4, 6, 8, 9, 12, 18, 24, 36, 72 である。
これらのうち、n>9n > 9 を満たすものは、12, 18, 24, 36, 72 である。
したがって、nn は全部で5個である。

3. 最終的な答え

5個

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