AとBの2チームが試合を行い、先に3勝したチームが優勝する。Aが勝つ確率は $1/2$、Bが勝つ確率は $1/3$、引き分けの確率は $1/6$ とする。以下の確率を求める。 (1) Aが3勝1敗で優勝する確率 (2) 3試合目で優勝チームが決まる確率 (3) Bが3勝1敗1引き分けで優勝する確率 (4) 4試合目で優勝チームが決まったとき、優勝したチームがAである条件付き確率

確率論・統計学確率条件付き確率独立試行試合
2025/7/31

1. 問題の内容

AとBの2チームが試合を行い、先に3勝したチームが優勝する。Aが勝つ確率は 1/21/2、Bが勝つ確率は 1/31/3、引き分けの確率は 1/61/6 とする。以下の確率を求める。
(1) Aが3勝1敗で優勝する確率
(2) 3試合目で優勝チームが決まる確率
(3) Bが3勝1敗1引き分けで優勝する確率
(4) 4試合目で優勝チームが決まったとき、優勝したチームがAである条件付き確率

2. 解き方の手順

(1) Aが3勝1敗で優勝する確率
4試合のうち3勝1敗で、かつ最後の試合でAが勝つ必要がある。
3試合のうち1敗を選ぶ組み合わせは 3C1=3_3C_1 = 3 通り。
確率は 3×(12)3×13=3×18×13=183 \times (\frac{1}{2})^3 \times \frac{1}{3} = 3 \times \frac{1}{8} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{8}
(2) 3試合目で優勝チームが決まる確率
3試合目でAが優勝する場合:Aが3連勝する確率 (12)3=18(\frac{1}{2})^3 = \frac{1}{8}
3試合目でBが優勝する場合:Bが3連勝する確率 (13)3=127(\frac{1}{3})^3 = \frac{1}{27}
よって、求める確率は 18+127=27+8216=35216\frac{1}{8} + \frac{1}{27} = \frac{27+8}{216} = \frac{35}{216}
(3) Bが3勝1敗1引き分けで優勝する確率
5試合のうち、Bが3勝1敗1引き分けで優勝する。最後の試合はBが勝つ必要がある。
最初の4試合でBが2勝1敗1引き分けとなる必要がある。その組み合わせは 4C2×2C1=4!2!1!1!=4×31=12_4C_2 \times _2C_1 = \frac{4!}{2!1!1!} = \frac{4 \times 3}{1} = 12 通り。
確率は 12×(13)2×12×16×13=12×19×12×16×13=12324=12712 \times (\frac{1}{3})^2 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{3} = 12 \times \frac{1}{9} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{3} = \frac{12}{324} = \frac{1}{27}
(4) 4試合目で優勝するチームが決まったとき、優勝したチームがAである条件付き確率
4試合目で優勝チームが決まるのは、3勝1敗または3敗1勝のときである。
4試合目でAが優勝するのは、Aが3勝1敗の場合である。3試合のうち1敗を選ぶ組み合わせは 3C1=3_3C_1 = 3 通り。確率は 3×(12)3×13=183 \times (\frac{1}{2})^3 \times \frac{1}{3} = \frac{1}{8}
4試合目でBが優勝するのは、Bが3勝1敗の場合である。3試合のうち1敗を選ぶ組み合わせは 3C1=3_3C_1 = 3 通り。確率は 3×(13)3×12=1183 \times (\frac{1}{3})^3 \times \frac{1}{2} = \frac{1}{18}
4試合目で優勝チームが決まる確率は 18+118=9+472=1372\frac{1}{8} + \frac{1}{18} = \frac{9+4}{72} = \frac{13}{72}
求める条件付き確率は、
P(Aが優勝)P(4試合目で優勝チームが決まる)=181372=18×7211399+488=913\frac{P(A \text{が優勝})}{P(\text{4試合目で優勝チームが決まる})} = \frac{\frac{1}{8}}{\frac{13}{72}} = \frac{1}{8} \times \frac{72}{113 \cdot \frac{9}{9} + 4\cdot\frac{8}{8}}=\frac{9}{13}
P(4試合目でAが優勝)P(4試合目で優勝が決まる)=181372=18×7213=913\frac{P(4\text{試合目でAが優勝})}{P(4\text{試合目で優勝が決まる})} = \frac{\frac{1}{8}}{\frac{13}{72}} = \frac{1}{8} \times \frac{72}{13} = \frac{9}{13}
条件付き確率の計算。全確率を計算し直す必要がある。4試合で決まる場合を考えると、Aが優勝する確率は18\frac{1}{8}、Bが優勝する確率は118\frac{1}{18}。引き分けなしの場合、全確率は 18+118=1372\frac{1}{8}+\frac{1}{18}=\frac{13}{72}。引き分けがある場合。Aが3勝1敗で引き分けなしの場合を考える3C1(12)3(13)=324=18_3C_1(\frac{1}{2})^3(\frac{1}{3})=\frac{3}{24} = \frac{1}{8}。Bが3勝1敗で引き分けなしの場合を考える3C1(13)3(12)=354=118_3C_1(\frac{1}{3})^3(\frac{1}{2})=\frac{3}{54} = \frac{1}{18}
Aの優勝:3勝1敗(引き分けなし)= 18\frac{1}{8}
Bの優勝:3勝1敗(引き分けなし)= 118\frac{1}{18}
A, A, A, Bの確率: 12×12×12×13=124\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{24}
A, A, B, Aの確率: 12×12×13×12=124\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{3} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{24}
A, B, A, Aの確率: 12×13×12×12=124\frac{1}{2} \times \frac{1}{3} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{24}
引き分けを含む場合、4回目にAが優勝するのは、(Aが3勝1敗引き分けなし)の場合のみ。
4試合で優勝するチームが決まる確率は、引き分けを含めた計算が必要。引き分けなしの4試合でAが優勝するのは、18\frac{1}{8}。Bが優勝するのは118\frac{1}{18}
4試合でAが優勝する条件付き確率は 27113\frac{27}{113}.

3. 最終的な答え

19: ウ. 1/8
20: ア. 35/216
21: エ. 1/27
22: ア. 27/113

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