あみだくじによって定義される置換 $\sigma$ と $\delta$ について、それぞれの巡回置換表示と符号 $\epsilon(\sigma)$, $\epsilon(\delta)$ を求める。

代数学置換巡回置換符号互換置換群
2025/7/31

1. 問題の内容

あみだくじによって定義される置換 σ\sigmaδ\delta について、それぞれの巡回置換表示と符号 ϵ(σ)\epsilon(\sigma), ϵ(δ)\epsilon(\delta) を求める。

2. 解き方の手順

まず σ\sigma について考える。
σ(1)=4\sigma(1) = 4, σ(4)=1\sigma(4) = 1 であることから、巡回置換 (1 4)(1\ 4) が現れる。
σ(2)=2\sigma(2) = 2, σ(3)=3\sigma(3) = 3 より、2と3は動かない。したがって σ=(1 4)\sigma = (1\ 4) である。
σ\sigma は長さ2の巡回置換なので、互換であり、ϵ(σ)=1\epsilon(\sigma) = -1 である。
次に δ\delta について考える。
δ(1)=1\delta(1) = 1 より、1は動かない。
δ(2)=4\delta(2) = 4, δ(4)=6\delta(4) = 6, δ(6)=5\delta(6) = 5, δ(5)=3\delta(5) = 3, δ(3)=2\delta(3) = 2 であることから、巡回置換 (2 4 6 5 3)(2\ 4\ 6\ 5\ 3) が現れる。
したがって δ=(2 4 6 5 3)\delta = (2\ 4\ 6\ 5\ 3) である。
δ\delta は長さ5の巡回置換である。一般に、長さ nn の巡回置換は n1n-1 個の互換の積で表される。
したがって、δ\delta51=45-1 = 4 個の互換の積で表されるので、ϵ(δ)=(1)4=1\epsilon(\delta) = (-1)^4 = 1 である。

3. 最終的な答え

σ=(1 4)\sigma = (1\ 4), ϵ(σ)=1\epsilon(\sigma) = -1
δ=(2 4 6 5 3)\delta = (2\ 4\ 6\ 5\ 3), ϵ(δ)=1\epsilon(\delta) = 1

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