点Pは数直線上の原点Oから出発し、サイコロの目が奇数なら+1、偶数なら-1だけ移動します。サイコロを8回投げたとき、以下の点にPが到達する確率を求めます。 (1) 原点O (2) 点A (座標2)

確率論・統計学確率二項分布確率変数
2025/7/31

1. 問題の内容

点Pは数直線上の原点Oから出発し、サイコロの目が奇数なら+1、偶数なら-1だけ移動します。サイコロを8回投げたとき、以下の点にPが到達する確率を求めます。
(1) 原点O
(2) 点A (座標2)

2. 解き方の手順

サイコロを8回投げて、奇数の目が xx 回、偶数の目が yy 回出たとします。このとき、Pの座標は xyx - y で表されます。また、 x+y=8x + y = 8 という関係が成り立ちます。
(1) 原点Oに到達する場合
Pが原点Oに到達するには、xy=0x - y = 0 である必要があります。
xy=0x - y = 0x+y=8x + y = 8 を連立方程式として解くと、
x=4x = 4y=4y = 4 となります。
つまり、奇数の目が4回、偶数の目が4回出る必要があります。
サイコロの目が奇数である確率は 12\frac{1}{2}、偶数である確率も 12\frac{1}{2} です。
したがって、8回中4回奇数が出る確率は、二項定理より、
8C4(12)4(12)4=8C4(12)8=8!4!4!1256=70256=35128{}_8 C_4 \left(\frac{1}{2}\right)^4 \left(\frac{1}{2}\right)^4 = {}_8 C_4 \left(\frac{1}{2}\right)^8 = \frac{8!}{4!4!} \cdot \frac{1}{256} = \frac{70}{256} = \frac{35}{128}
(2) 点Aに到達する場合
Pが点A (座標2) に到達するには、xy=2x - y = 2 である必要があります。
xy=2x - y = 2x+y=8x + y = 8 を連立方程式として解くと、
x=5x = 5y=3y = 3 となります。
つまり、奇数の目が5回、偶数の目が3回出る必要があります。
サイコロの目が奇数である確率は 12\frac{1}{2}、偶数である確率も 12\frac{1}{2} です。
したがって、8回中5回奇数が出る確率は、二項定理より、
8C5(12)5(12)3=8C5(12)8=8!5!3!1256=56256=732{}_8 C_5 \left(\frac{1}{2}\right)^5 \left(\frac{1}{2}\right)^3 = {}_8 C_5 \left(\frac{1}{2}\right)^8 = \frac{8!}{5!3!} \cdot \frac{1}{256} = \frac{56}{256} = \frac{7}{32}

3. 最終的な答え

(1) 原点Oに到達する確率: 35128\frac{35}{128}
(2) 点Aに到達する確率: 732\frac{7}{32}

「確率論・統計学」の関連問題

異なる3つの正の整数 $a, b, c$ があります。科目Xと科目Yの試験を受けた10人の得点が与えられています。科目Xの得点の平均値と科目Yの得点の平均値は等しいです。 (1) 科目Xの得点の分散を...

分散相関係数平均値中央値標準偏差
2025/8/1

a, b, c は異なる3つの正の整数とする。2つの科目XとYの試験を受けた10人の得点が与えられており、科目Xの得点の平均値と科目Yの得点の平均値は等しい。 (1) 科目Xの得点の分散を $s_x^...

統計分散相関係数中央値標準偏差
2025/8/1

20人の生徒に5点満点の小テストを2回行った。1回目の得点を$x$点、2回目の得点を$y$点とする。その結果が表で与えられている。$x$の平均値は3である。表の$a$と$b$に入る人数を求め、$y$の...

平均分散相関係数データの分析
2025/8/1

20人の生徒が5点満点の小テストを2回受けました。1回目の得点を $x$ 点、2回目の得点を $y$ 点とします。表は、$x$ と $y$ の得点ごとの人数を表しています。$x$ の平均値は3です。問...

相関係数平均分散共分散統計
2025/8/1

画像には複数の問題がありますが、ここでは以下の3つの問題について解答します。 (4) 男子2人、女子3人が横一列に並ぶとき、男女が交互に並ぶ並び方は全部で何通りあるか。 (5) A, B, C, Dの...

順列組み合わせ円順列場合の数
2025/8/1

AとBがそれぞれサイコロを1つずつ投げ、出た目の和が4以下ならAの勝ち、そうでなければBの勝ちとなるゲームを行う。先に3勝した方を優勝とするとき、4回目にAの優勝が決まる確率を求める。

確率二項分布サイコロゲーム
2025/8/1

10人の生徒のうち3人が宿題を忘れた。この10人の中から2人を無作為に選ぶとき、選ばれた2人の中に宿題を忘れた生徒が含まれている人数の期待値を求める。

期待値確率組み合わせ
2025/8/1

A社とB社が同じ製品を製造しており、A社は全製品の60%、B社は全製品の40%を生産している。A社の製品には3%の不良品、B社の製品には6%の不良品が混じっている。全製品から1つ取り出したとき、(a)...

確率条件付き確率ベイズの定理
2025/8/1

点Pは数直線上の原点から出発する。サイコロを5回投げ、4以下の目が出たら+2、5以上の目が出たら-1だけ動くとき、5回投げた後に点Pの座標がちょうど1になる確率を求める。

確率二項定理確率分布サイコロ数直線
2025/8/1

1から100までの番号が書かれた100枚の札から1枚を引くとき、その札の番号が5の倍数または8の倍数である確率を求める問題です。

確率包除原理倍数
2025/8/1