ある高校の生徒の通学時間が、平均26分、標準偏差4分の正規分布に従うとき、通学時間が24分以上30分以下の生徒の割合を求めよ。

確率論・統計学正規分布標準化確率統計
2025/4/5

1. 問題の内容

ある高校の生徒の通学時間が、平均26分、標準偏差4分の正規分布に従うとき、通学時間が24分以上30分以下の生徒の割合を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、通学時間の分布を標準化します。
Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma}
ここで、XXは通学時間、μ\muは平均(26分)、σ\sigmaは標準偏差(4分)です。
24分の標準化:
Z1=24264=24=0.5Z_1 = \frac{24 - 26}{4} = \frac{-2}{4} = -0.5
30分の標準化:
Z2=30264=44=1.0Z_2 = \frac{30 - 26}{4} = \frac{4}{4} = 1.0
求める割合は、標準正規分布において、Z=0.5Z = -0.5からZ=1.0Z = 1.0までの間の面積です。
正規分布表から、P(0Z0.5)=0.1915P(0 \le Z \le 0.5) = 0.1915P(0Z1.0)=0.3413P(0 \le Z \le 1.0) = 0.3413です。
Z=0.5Z = -0.5からZ=0Z = 0までの面積は、Z=0Z = 0からZ=0.5Z = 0.5までの面積と等しいので、P(0.5Z0)=0.1915P(-0.5 \le Z \le 0) = 0.1915です。
したがって、求める割合は、P(0.5Z1.0)=P(0.5Z0)+P(0Z1.0)=0.1915+0.3413=0.5328P(-0.5 \le Z \le 1.0) = P(-0.5 \le Z \le 0) + P(0 \le Z \le 1.0) = 0.1915 + 0.3413 = 0.5328です。
これをパーセントで表すと、0.5328×100=53.28%0.5328 \times 100 = 53.28\%となります。

3. 最終的な答え

約 53 %

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