当たりくじが4本、はずれくじが6本の合計10本のくじがある。1本引いて当たりか外れかを確認し、引いたくじを戻さずに、さらにもう1本引く。1回目に当たりくじを引く事象をA、1回目にはずれくじを引く事象をB、2回目に当たりくじを引く事象をCとする。このとき、条件付き確率 $P_A(C)$ と $P_B(C)$ を求めよ。

確率論・統計学確率条件付き確率くじ引き
2025/4/5

1. 問題の内容

当たりくじが4本、はずれくじが6本の合計10本のくじがある。1本引いて当たりか外れかを確認し、引いたくじを戻さずに、さらにもう1本引く。1回目に当たりくじを引く事象をA、1回目にはずれくじを引く事象をB、2回目に当たりくじを引く事象をCとする。このとき、条件付き確率 PA(C)P_A(C)PB(C)P_B(C) を求めよ。

2. 解き方の手順

条件付き確率の定義より、PA(C)=P(AC)P(A)P_A(C) = \frac{P(A \cap C)}{P(A)} および PB(C)=P(BC)P(B)P_B(C) = \frac{P(B \cap C)}{P(B)} となる。
まず、P(A)P(A) を計算する。1回目に当たりくじを引く確率は、410=25\frac{4}{10} = \frac{2}{5} である。
次に、P(AC)P(A \cap C) を計算する。1回目に当たりを引き、2回目にも当たりを引く確率である。1回目に当たりを引く確率は 410\frac{4}{10} である。1回目に当たりを引いた後、当たりくじは3本、はずれくじは6本の合計9本が残る。したがって、2回目に当たりを引く確率は 39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3} である。よって、
P(AC)=410×39=25×13=215P(A \cap C) = \frac{4}{10} \times \frac{3}{9} = \frac{2}{5} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{15}
したがって、
PA(C)=P(AC)P(A)=215410=21525=215×52=13P_A(C) = \frac{P(A \cap C)}{P(A)} = \frac{\frac{2}{15}}{\frac{4}{10}} = \frac{\frac{2}{15}}{\frac{2}{5}} = \frac{2}{15} \times \frac{5}{2} = \frac{1}{3}
次に、P(B)P(B) を計算する。1回目にはずれくじを引く確率は、610=35\frac{6}{10} = \frac{3}{5} である。
次に、P(BC)P(B \cap C) を計算する。1回目にはずれを引き、2回目に当たりを引く確率である。1回目にはずれを引く確率は 610\frac{6}{10} である。1回目にはずれを引いた後、当たりくじは4本、はずれくじは5本の合計9本が残る。したがって、2回目に当たりを引く確率は 49\frac{4}{9} である。よって、
P(BC)=610×49=35×49=1245=415P(B \cap C) = \frac{6}{10} \times \frac{4}{9} = \frac{3}{5} \times \frac{4}{9} = \frac{12}{45} = \frac{4}{15}
したがって、
PB(C)=P(BC)P(B)=415610=41535=415×53=49P_B(C) = \frac{P(B \cap C)}{P(B)} = \frac{\frac{4}{15}}{\frac{6}{10}} = \frac{\frac{4}{15}}{\frac{3}{5}} = \frac{4}{15} \times \frac{5}{3} = \frac{4}{9}

3. 最終的な答え

PA(C)=13P_A(C) = \frac{1}{3}
PB(C)=49P_B(C) = \frac{4}{9}

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