実数 $a, b, c, x$ に関する以下の4つの命題について、必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のうちどれが適するか答える問題です。 (1) $x=2$ は $x^2 + x - 6 = 0$ であるための (2) $\triangle ABC \equiv \triangle PQR$ は $\triangle ABC \sim \triangle PQR$ であるための (3) $a = b$ は $a + c = b + c$ であるための (4) $a > b$ は $a^2 > b^2$ であるための

代数学必要条件十分条件必要十分条件命題不等式二次方程式合同相似
2025/7/31

1. 問題の内容

実数 a,b,c,xa, b, c, x に関する以下の4つの命題について、必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のうちどれが適するか答える問題です。
(1) x=2x=2x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0 であるための
(2) ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQRABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR であるための
(3) a=ba = ba+c=b+ca + c = b + c であるための
(4) a>ba > ba2>b2a^2 > b^2 であるための

2. 解き方の手順

(1)
x=2x=2 ならば、 x2+x6=22+26=4+26=0x^2 + x - 6 = 2^2 + 2 - 6 = 4 + 2 - 6 = 0 なので、x=2x=2x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0 であるための十分条件です。
x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0 を解くと、 (x+3)(x2)=0(x+3)(x-2) = 0 より x=2,3x = 2, -3 。したがって、x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0 ならば x=2x = 2 とは限らないので、必要条件ではありません。
よって、x=2x=2x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0 であるための十分条件であるが必要条件ではありません。
(2)
ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR ならば、当然 ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR なので、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQRABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR であるための十分条件です。
ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR ならば、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR とは限りません。例えば、ABC\triangle ABC の各辺の長さが PQR\triangle PQR の各辺の長さの2倍であるような場合が考えられます。したがって、ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQRABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR であるための必要条件ではありません。
よって、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQRABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR であるための十分条件であるが必要条件ではありません。
(3)
a=ba = b ならば、両辺に cc を加えて a+c=b+ca + c = b + c
a+c=b+ca + c = b + c ならば、両辺から cc を引いて a=ba = b
したがって、a=ba = ba+c=b+ca + c = b + c であるための必要十分条件です。
(4)
a>ba > b ならば a2>b2a^2 > b^2 とは限りません。
例: a=1a = 1, b=2b = -2 のとき、a>ba > b ですが、a2=1a^2 = 1, b2=4b^2 = 4 であり、a2<b2a^2 < b^2 となります。
a>ba > b かつ a,b>0a, b > 0 ならば a2>b2a^2 > b^2 です。
a2>b2a^2 > b^2 ならば a>ba > b とも限りません。
例: a=1a = 1, b=2b = -2 のとき、a2=1a^2 = 1, b2=4b^2 = 4 であり、a2<b2a^2 < b^2 となります。
a=2a = 2, b=1b = -1 のとき、a2=4a^2 = 4, b2=1b^2 = 1 であり、a2>b2a^2 > b^2 ですが、a>ba > b です。
a=1a = -1, b=2b = -2 のとき、a2=1a^2 = 1, b2=4b^2 = 4 であり、a2<b2a^2 < b^2 であり、a>ba > b です。
a2>b2a^2 > b^2 かつ a,b>0a, b > 0 ならば a>ba > b です。
したがって、a>ba > ba2>b2a^2 > b^2 であるための必要条件でも十分条件でもありません。

3. 最終的な答え

(1) 十分条件であるが必要条件ではない
(2) 十分条件であるが必要条件ではない
(3) 必要十分条件である
(4) 必要条件でも十分条件でもない

「代数学」の関連問題

$\sqrt{6}$ の小数部分を $a$ とするとき、 $(a+2)^2$ の値を求めよ。

平方根計算数式展開
2025/8/1

以下の連立方程式を解きます。 $2.5x - 0.7y = 32$ $0.15x + 0.24y = -0.9$

連立方程式線形方程式代入法方程式の解法
2025/8/1

連続する3つの整数があり、それらの和が141です。最も小さい整数を $x$ としたとき、方程式を作って、その3つの整数を求めなさい。

方程式整数一次方程式連続する整数
2025/8/1

$x = 1 + \sqrt{6}$、 $y = 1 - \sqrt{6}$のとき、$xy^2 + x^2y$の値を求めよ。

式の計算因数分解平方根式の値
2025/8/1

置換 $\sigma$ と $\tau$ が互換の積で与えられている。 $\sigma = (1, 2) \circ (4, 5) \circ (2, 6) \circ (6, 4) \circ (3...

置換群論
2025/8/1

一の位が4である2桁の整数がある。この整数の十の位と一の位の数字を入れ替えてできる整数は、元の整数より27小さくなるという。元の2桁の整数を求めよ。ただし、十の位の数字を $x$ とし、方程式を作って...

方程式2桁の整数文章題
2025/8/1

与えられた置換 $\sigma$ と $\tau$ について、以下の問いに答えます。 (a) $\sigma$ と $\tau$ をそれぞれ $ \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 &...

置換置換の積逆置換
2025/8/1

与えられた連立一次方程式が非自明な解を持つための条件を求め、非自明な解を持つ場合に、基本解が何個の元からなるかを求める問題です。方程式は以下の通りです。 $\begin{pmatrix} 1 & 0 ...

線形代数連立一次方程式行列ランク解の存在条件基本解
2025/8/1

画像にはいくつかの二次方程式が含まれています。これらの二次方程式を解の公式または因数分解を用いて解く必要があります。

二次方程式解の公式因数分解二次関数
2025/8/1

次の方程式を解く。 (1) $(x-5)^2 = 100$ (2) $(x-3)^2 = 24$ (3) $4(x-1)^2 = 24$

二次方程式平方根方程式
2025/8/1