与えられた連立一次方程式が非自明な解を持つための条件を求め、非自明な解を持つ場合に、基本解が何個の元からなるかを求める問題です。方程式は以下の通りです。 $\begin{pmatrix} 1 & 0 & 2 & 1 \\ 0 & 1 & 0 & 1 \\ 0 & 0 & 1 & 2 \\ 0 & 0 & 0 & k+1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \\ z \\ w \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \\ 0 \\ 0 \end{pmatrix}$
2025/8/1
1. 問題の内容
与えられた連立一次方程式が非自明な解を持つための条件を求め、非自明な解を持つ場合に、基本解が何個の元からなるかを求める問題です。方程式は以下の通りです。
$\begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & 1 \\
0 & 1 & 0 & 1 \\
0 & 0 & 1 & 2 \\
0 & 0 & 0 & k+1
\end{pmatrix}
\begin{pmatrix}
x \\ y \\ z \\ w
\end{pmatrix} =
\begin{pmatrix}
0 \\ 0 \\ 0 \\ 0
\end{pmatrix}$
2. 解き方の手順
まず、与えられた行列のランクを考えます。非自明な解を持つためには、行列のランクが変数の数よりも小さくなければなりません。この場合、変数の数は4つ()です。行列のランクが4未満になる条件を探します。
与えられた行列を見ると、4行目の要素が となっています。このことから、、つまり のとき、行列のランクは3になります。 のときは行列のランクは4となり、自明な解 () しか持ちません。
したがって、非自明な解を持つための条件は です。
次に、 の場合の基本解の数を求めます。行列のランクは3なので、自由度は となります。つまり、基本解は1つ存在します。
3. 最終的な答え
非自明な解を持つ条件は です。
解を持つ場合、基本解は1個の元からなります。