Aの袋には赤球2個と白球3個、Bの袋には赤球4個と白球3個が入っている。AとBがそれぞれ2個ずつ球を取り出し、色を確認後、袋に戻す。取り出した合計4個の球の色が全て同じであれば試行終了。 (1) 1回目の試行でAが2個とも赤球を取り出す確率を求める。 (2) 試行が1回で終了する確率を求める。 (3) 試行がちょうど2回で終了する確率を求める。 (4) 試行が3回以上続く確率を求める。

確率論・統計学確率事象条件付き確率ベイズの定理組み合わせ
2025/7/31
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。
**【1】**

1. 問題の内容

Aの袋には赤球2個と白球3個、Bの袋には赤球4個と白球3個が入っている。AとBがそれぞれ2個ずつ球を取り出し、色を確認後、袋に戻す。取り出した合計4個の球の色が全て同じであれば試行終了。
(1) 1回目の試行でAが2個とも赤球を取り出す確率を求める。
(2) 試行が1回で終了する確率を求める。
(3) 試行がちょうど2回で終了する確率を求める。
(4) 試行が3回以上続く確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) Aが2個とも赤球を取り出す確率:
Aの袋から2個取り出す場合の数は 5C2=5×42×1=10{}_5 C_2 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通り。
そのうち、2個とも赤球である場合の数は 2C2=1{}_2 C_2 = 1 通り。
したがって、確率は 110\frac{1}{10}
(2) 試行が1回で終了する確率:
AとBが取り出す球の色が全て同じである必要がある。
これは、(A:赤2, B:赤2) または (A:白2, B:白2) の場合に起こる。
A:赤2、B:赤2 の確率:
Aが赤2を取り出す確率は 110\frac{1}{10} (上記(1)より)。
Bが赤2を取り出す確率は 4C27C2=4×32×17×62×1=621=27\frac{{}_4 C_2}{{}_7 C_2} = \frac{\frac{4 \times 3}{2 \times 1}}{\frac{7 \times 6}{2 \times 1}} = \frac{6}{21} = \frac{2}{7}
よって、110×27=270=135\frac{1}{10} \times \frac{2}{7} = \frac{2}{70} = \frac{1}{35}
A:白2、B:白2 の確率:
Aが白2を取り出す確率は 3C25C2=310\frac{{}_3 C_2}{{}_5 C_2} = \frac{3}{10}
Bが白2を取り出す確率は 3C27C2=321=17\frac{{}_3 C_2}{{}_7 C_2} = \frac{3}{21} = \frac{1}{7}
よって、310×17=370\frac{3}{10} \times \frac{1}{7} = \frac{3}{70}
したがって、試行が1回で終了する確率は 135+370=270+370=570=114\frac{1}{35} + \frac{3}{70} = \frac{2}{70} + \frac{3}{70} = \frac{5}{70} = \frac{1}{14}
(3) 試行がちょうど2回で終了する確率:
1回目で終了しない確率:1114=13141 - \frac{1}{14} = \frac{13}{14}
2回目で終了する確率は、1回目で終了せず、2回目で終了する確率なので、1314×114=13196\frac{13}{14} \times \frac{1}{14} = \frac{13}{196}
(4) 試行が3回以上続く確率:
1回目で終了しない確率:1314\frac{13}{14}
2回目で終了しない確率:1314×1314=(1314)2\frac{13}{14} \times \frac{13}{14} = (\frac{13}{14})^2
試行がn回以上続く確率は (1314)n1(\frac{13}{14})^{n-1} で求められるので、3回以上続く確率は (1314)2=169196(\frac{13}{14})^2 = \frac{169}{196}

3. 最終的な答え

(1) 110\frac{1}{10}
(2) 114\frac{1}{14}
(3) 13196\frac{13}{196}
(4) 169196\frac{169}{196}
**【2】**

1. 問題の内容

A社、B社、C社から製品を仕入れ、比率は5:3:2。不良率はそれぞれ3%, 4%, 5%。1個取り出したとき、
(1) 取り出した製品がA社の不良品である確率
(2) 取り出した製品が不良品である確率
(3) 不良品だったとき、それがA社の製品である確率

2. 解き方の手順

(1) 取り出した製品がA社の不良品である確率:
全体の製品を10個とすると、A社は5個。そのうち不良品は 5×0.03=0.155 \times 0.03 = 0.15 個。
全体の不良品の確率は 0.1510=0.015\frac{0.15}{10} = 0.015
510×0.03=0.015\frac{5}{10} \times 0.03 = 0.015
(2) 取り出した製品が不良品である確率:
A社の不良品である確率: 510×0.03=0.015\frac{5}{10} \times 0.03 = 0.015
B社の不良品である確率: 310×0.04=0.012\frac{3}{10} \times 0.04 = 0.012
C社の不良品である確率: 210×0.05=0.010\frac{2}{10} \times 0.05 = 0.010
したがって、全体の不良品の確率は 0.015+0.012+0.010=0.0370.015 + 0.012 + 0.010 = 0.037
(3) 不良品だったとき、それがA社の製品である確率:
ベイズの定理を使う。
P(A|不良) = P(不良|A) * P(A) / P(不良)
= (0.03 * 0.5) / 0.037
= 0.015 / 0.037
= 15/37

3. 最終的な答え

(1) 0.015=32000.015 = \frac{3}{200}
(2) 0.037=3710000.037 = \frac{37}{1000}
(3) 1537\frac{15}{37}

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