点$(5,0)$を通る傾き$a$の直線が、円 $x^2 + y^2 = 9$ と異なる2点P, Qで交わるとき、 (1) $a$ の値の範囲を求める。 (2) PとQの中点をMとするとき、$a$を動かすとき点Mの軌跡を求める。
2025/7/31
1. 問題の内容
点を通る傾きの直線が、円 と異なる2点P, Qで交わるとき、
(1) の値の範囲を求める。
(2) PとQの中点をMとするとき、を動かすとき点Mの軌跡を求める。
2. 解き方の手順
(1) 点を通る傾きの直線の方程式は と表せる。
この直線と円 が異なる2点で交わる条件は、円の中心と直線 の距離が円の半径より小さいことである。
直線の式を変形すると、 となる。
円の中心と直線 の距離 は、
これが より小さいので、
両辺を2乗すると、
(2) 点P, Qの中点をMとする。
点P, Qは直線 と円 の交点であるから、P, Qの座標は
この方程式の2つの解が点P, Qの座標である。中点Mの座標は、解と係数の関係より、
また、 より、
よって、
これは中心、半径の円を表す。
(1)より、の値の範囲は
に代入すると、
円 上の点のうち、 を満たす点は、
のときは定義できない。
のとき、
よって、点 と を除く。
3. 最終的な答え
(1)
(2) ただし、点 と を除く。