袋Aには赤玉3個、白玉2個が入っており、袋Bには赤玉2個、白玉3個が入っている。 (1) 袋Aから1個の玉を取り出して袋Bに入れ、よくかき混ぜて、袋Bから1個の玉を取り出すとき、袋Bから取り出した玉が赤玉である確率を求める。 (2) 袋Aから2個の玉を取り出して袋Bに入れ、よくかき混ぜて、袋Bから2個の玉を取り出すとき、袋Bから取り出した玉が2個とも赤玉である確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率組み合わせ
2025/7/31

1. 問題の内容

袋Aには赤玉3個、白玉2個が入っており、袋Bには赤玉2個、白玉3個が入っている。
(1) 袋Aから1個の玉を取り出して袋Bに入れ、よくかき混ぜて、袋Bから1個の玉を取り出すとき、袋Bから取り出した玉が赤玉である確率を求める。
(2) 袋Aから2個の玉を取り出して袋Bに入れ、よくかき混ぜて、袋Bから2個の玉を取り出すとき、袋Bから取り出した玉が2個とも赤玉である確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、袋Aから赤玉を取り出す場合と白玉を取り出す場合に分けて考える。
袋Aから赤玉を取り出す確率は 3/53/5 であり、このとき袋Bには赤玉3個、白玉3個が入っている。このとき袋Bから赤玉を取り出す確率は 3/6=1/23/6 = 1/2 である。
袋Aから白玉を取り出す確率は 2/52/5 であり、このとき袋Bには赤玉2個、白玉4個が入っている。このとき袋Bから赤玉を取り出す確率は 2/6=1/32/6 = 1/3 である。
したがって、袋Bから赤玉を取り出す確率は
35×12+25×13=310+215=930+430=1330\frac{3}{5} \times \frac{1}{2} + \frac{2}{5} \times \frac{1}{3} = \frac{3}{10} + \frac{2}{15} = \frac{9}{30} + \frac{4}{30} = \frac{13}{30}
となる。
(2)
袋Aから取り出す玉の組み合わせは以下の3通りである。
(i) 赤玉2個を取り出す場合
(ii) 赤玉1個と白玉1個を取り出す場合
(iii) 白玉2個を取り出す場合
(i) 赤玉2個を取り出す確率は 3C25C2=310\frac{{}_3C_2}{{}_5C_2} = \frac{3}{10} であり、このとき袋Bには赤玉4個、白玉3個が入っている。このとき袋Bから2個とも赤玉を取り出す確率は 4C27C2=621=27\frac{{}_4C_2}{{}_7C_2} = \frac{6}{21} = \frac{2}{7} である。
(ii) 赤玉1個と白玉1個を取り出す確率は 3C1×2C15C2=3×210=610=35\frac{{}_3C_1 \times {}_2C_1}{{}_5C_2} = \frac{3 \times 2}{10} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5} であり、このとき袋Bには赤玉3個、白玉4個が入っている。このとき袋Bから2個とも赤玉を取り出す確率は 3C27C2=321=17\frac{{}_3C_2}{{}_7C_2} = \frac{3}{21} = \frac{1}{7} である。
(iii) 白玉2個を取り出す確率は 2C25C2=110\frac{{}_2C_2}{{}_5C_2} = \frac{1}{10} であり、このとき袋Bには赤玉2個、白玉5個が入っている。このとき袋Bから2個とも赤玉を取り出す確率は 2C27C2=121\frac{{}_2C_2}{{}_7C_2} = \frac{1}{21} である。
したがって、袋Bから2個とも赤玉を取り出す確率は
310×27+35×17+110×121=670+335+1210=18210+18210+1210=37210\frac{3}{10} \times \frac{2}{7} + \frac{3}{5} \times \frac{1}{7} + \frac{1}{10} \times \frac{1}{21} = \frac{6}{70} + \frac{3}{35} + \frac{1}{210} = \frac{18}{210} + \frac{18}{210} + \frac{1}{210} = \frac{37}{210}
となる。

3. 最終的な答え

(1) 1330\frac{13}{30}
(2) 37210\frac{37}{210}

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