4次方程式 $x^4 - 8x^2 + k = 0$ が異なる4つの実数解をもつような $k$ の値の範囲を求める問題です。

代数学4次方程式実数解判別式二次方程式解の配置
2025/7/31

1. 問題の内容

4次方程式 x48x2+k=0x^4 - 8x^2 + k = 0 が異なる4つの実数解をもつような kk の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、x2=tx^2 = t とおきます。すると、与えられた方程式は
t28t+k=0t^2 - 8t + k = 0
となります。
この tt の2次方程式が2つの異なる正の実数解を持つとき、もとの xx の4次方程式は異なる4つの実数解を持ちます。
tt の2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D > 0 です。
D=(8)24(1)(k)=644kD = (-8)^2 - 4(1)(k) = 64 - 4k
644k>064 - 4k > 0 より、
4k<644k < 64
k<16k < 16
次に、tt の2つの解がともに正である条件を考えます。tt の2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より、
α+β=8\alpha + \beta = 8
αβ=k\alpha \beta = k
解がともに正であるためには、α+β>0\alpha + \beta > 0 かつ αβ>0\alpha \beta > 0 が必要です。
α+β=8>0\alpha + \beta = 8 > 0 は常に満たされています。
αβ=k>0\alpha \beta = k > 0
したがって、tt の2次方程式が異なる2つの正の実数解を持つためには、
0<k<160 < k < 16
である必要があります。

3. 最終的な答え

0<k<160 < k < 16

「代数学」の関連問題

与えられた3つの2次関数について、定義域 $a \le x \le a+2$ における最大値と最小値を求め、そのときの $x$ の値を求める問題です。 (1) $y=x^2$ (2) $y=x^2 -...

二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/8/2

すべての自然数 $n$ に対して、以下の等式が成り立つことを数学的帰納法を用いて証明します。 $0 \cdot 1 + 1 \cdot 2 + 2 \cdot 3 + \cdots + n(n+1) ...

数学的帰納法数列等式証明
2025/8/2

与えられた数式を計算して簡単にします。 数式は $-2(-x^2-3x) - (x^2-3x+8)$ です。

数式展開同類項簡略化
2025/8/2

一の位が6である2桁の正の整数がある。この整数の十の位と一の位を入れ替えた数は、元の整数の2倍より9小さい。元の整数を求める問題です。

方程式整数文章問題
2025/8/2

方程式 $7x + 2 = 9x + 7$ を解いて、$x$ の値を求めます。

一次方程式方程式の解法代数
2025/8/2

(1) 行列 $A = \begin{bmatrix} 2 & -1 & 8 \\ 1 & -1 & 5 \\ -3 & 5 & -16 \end{bmatrix}$ の行列式 $|A|$ を求めます...

行列行列式逆行列余因子行列検算
2025/8/2

複素数 $z$ が与えられた等式 $|iz+3| = |2z-6|$ を満たすとき、以下の問いに答える問題です。 (1) 等式を満たす点 $z$ 全体が表す図形を求める。 (2) $z - \over...

複素数絶対値複素平面距離最大値
2025/8/2

問題は、二次関数 $y = 2x^2 + 8ax - 2a - 1$ について、以下の問いに答えるものです。 (1) 頂点の $y$ 座標を求め、その最大値を求める。 (2) $-1 \le x \l...

二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/8/2

行列 $A = \begin{pmatrix} 0 & 2 \\ 3 & -1 \end{pmatrix}$ と $B = \begin{pmatrix} 5 & -3 \\ 2 & -1 \end{...

行列逆行列行列式
2025/8/2

与えられた方程式 $-4(x+1)^2 - 3 = 0$ を解き、$x$ の値を求めます。

二次方程式虚数解複素数方程式
2025/8/2