## 数学の問題の解答

確率論・統計学組み合わせ二項定理確率グループ分け
2025/7/31
## 数学の問題の解答
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1. 問題の内容

与えられた問題は以下の3つの小問から構成されています。

1. 6人の生徒を3人、2人、1人のグループに分ける方法の数、3人ずつの2つのグループに分ける方法の数、2人ずつの3つのグループに分ける方法の数をそれぞれ求める問題。

2. 5人の学生を2つの教室A,Bに配分する方法の総数、どちらか一方の教室に5人全員を配分する方法の数、そしてA,B両方の教室に少なくとも1人以上の学生を配分する方法の数を求める問題。

3. 数直線上の点Pに対し、サイコロを投げて1か2が出れば右へ2進み、それ以外が出れば左へ1進むとき、6回サイコロを投げて原点に戻る確率を求める問題。ただし、点Pは原点Oから出発するものとします。1または2の目が合計12回出たとき、原点に戻ります。

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2. 解き方の手順

#### 【1】グループ分けの問題
* **3人、2人、1人のグループ分け**
6人から3人を選ぶ組み合わせは6C3_{6}C_{3}通り。残りの3人から2人を選ぶ組み合わせは3C2_{3}C_{2}通り。最後に残った1人は自動的に決まるので1C1=1_{1}C_{1}=1通り。
したがって、求める場合の数は、
6C3×3C2×1C1=6!3!3!×3!2!1!×1=20×3×1=60_{6}C_{3} \times _{3}C_{2} \times _{1}C_{1} = \frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{2!1!} \times 1 = 20 \times 3 \times 1 = 60通り
* **3人ずつの2つのグループ分け**
6人から3人を選ぶ組み合わせは6C3_{6}C_{3}通り。残りの3人は自動的に決まります。ただし、グループの区別はないので、2!で割る必要があります。
したがって、求める場合の数は、
6C32!=202=10\frac{_{6}C_{3}}{2!} = \frac{20}{2} = 10通り
* **2人ずつの3つのグループ分け**
6人から2人を選ぶ組み合わせは6C2_{6}C_{2}通り。残りの4人から2人を選ぶ組み合わせは4C2_{4}C_{2}通り。最後に残った2人は自動的に決まります。グループの区別はないので、3!で割る必要があります。
したがって、求める場合の数は、
6C2×4C23!=6!2!4!×4!2!2!3!=15×66=15\frac{_{6}C_{2} \times _{4}C_{2}}{3!} = \frac{\frac{6!}{2!4!} \times \frac{4!}{2!2!}}{3!} = \frac{15 \times 6}{6} = 15通り
#### 【2】部屋への配分
* **空室があっても良い場合の配分**
各学生は教室A,Bのどちらかを選ぶことができるので、5人の学生それぞれについて2通りの選択肢があります。したがって、求める場合の数は、25=322^{5} = 32通り
* **どちらかの教室に全員が入る場合の配分**
5人全員が教室Aに入る場合と、5人全員が教室Bに入る場合の2通り。
* **少なくとも1人が各教室に配分される場合**
これは、空室がある場合を除いた場合の数なので、322=3032 - 2 = 30通り
#### 【3】確率の問題
* **原点に戻る条件**
サイコロを6回投げて原点に戻るためには、右へ進む回数(1か2の目が出る回数)をxx、左へ進む回数(3,4,5,6の目が出る回数)をyyとすると、
2xy=02x - y = 0 (原点に戻る条件)
x+y=6x + y = 6  (サイコロを投げる回数)
この2つの式を解くと、3x=63x = 6よりx=2x=2y=4y=4となります。つまり、1か2の目が2回、3,4,5,6の目が4回出れば原点に戻れます。
* **確率の計算**
サイコロを1回投げて1か2の目が出る確率は26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}。3,4,5,6の目が出る確率は46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
6回サイコロを投げて1か2の目が2回、3,4,5,6の目が4回出る確率は、二項定理より、
6C2×(13)2×(23)4=15×19×1681=15×169×81=240729=80243_{6}C_{2} \times (\frac{1}{3})^{2} \times (\frac{2}{3})^{4} = 15 \times \frac{1}{9} \times \frac{16}{81} = \frac{15 \times 16}{9 \times 81} = \frac{240}{729} = \frac{80}{243}
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3. 最終的な答え

【1】
* 3人、2人、1人のグループに分ける方法は 60 通り。
* 3人ずつの2グループに分ける方法は 10 通り。
* 2人ずつの3グループに分ける方法は 15 通り。
【2】
* 5人を2つの教室に配分する方法は 32 通り。
* どちらか一方の教室に5人全てを配分する方法は 2 通り。
* A,Bどちらの教室にも少なくとも1人の学生を配分する方法は 30 通り。
【3】
* 原点に戻る確率は 80243\frac{80}{243}

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