## 問題の解答

確率論・統計学順列組み合わせ円順列場合の数最短経路
2025/7/31
## 問題の解答

1. 問題の内容

3. KANAGAWAの8文字の並べ方に関する問題。

4. 高校生5人、中学生4人の9人から何人かを選ぶ場合の数や、グループ分けの問題。

5. 図のような道で、PからQまでの最短経路の数を求める問題。

以下、それぞれの問題について解答します。
**

3. KANAGAWAの8文字の並べ方**

(1) 1列に並べるとき、異なる並べ方
KANAGAWAの8文字には、Aが3つ、Nが2つ含まれています。よって、並べ方の総数は、同じものを含む順列の公式より、
8!3!2!=8×7×6×5×4×3×2×1(3×2×1)(2×1)=8×7×6×5×2=3360\frac{8!}{3!2!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1)(2 \times 1)} = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 2 = 3360
(2) 1列に並べるとき、両端にAがくる並べ方
両端にAを配置すると、残りの6文字(K, N, G, W, N, A)を並べることになります。
この6文字にはNが2つ含まれているので、並べ方は、
6!2!=6×5×4×3×2×12×1=6×5×4×3=360\frac{6!}{2!} = \frac{6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{2 \times 1} = 6 \times 5 \times 4 \times 3 = 360
(3) 1列に並べるとき、Aが隣り合わない並べ方
まず、A以外の5文字(K, N, G, W, N)を並べます。これらは 5!2!=1202=60\frac{5!}{2!} = \frac{120}{2} = 60 通り。
次に、この5文字の間の6つの隙間にAを3つ配置します。これは 6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20{}_6C_3 = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通り。
よって、並べ方の総数は、
60×20=120060 \times 20 = 1200
(4) 1列に並べるとき、K, N, G, Wがこの順にある並べ方
まず、K, N, G, W以外の4文字(A, A, A, N)を並べる場所を8箇所から選びます。残りの4箇所にK, N, G, Wをこの順番に配置します。
K, N, G, W以外の4文字を並べる組み合わせは、8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70{}_8C_4 = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70 通り。
そして、4文字(A, A, A, N)の並べ方は 4!3!=4\frac{4!}{3!} = 4 通り。
よって、並べ方の総数は、
70×4=28070 \times 4 = 280
(5) 円形に並べるとき、Aすべてが隣り合う並べ方
Aを一つの塊として考えると、塊とK, N, G, W, Nの合計6個を円形に並べることになります。
円順列の公式より、並べ方は (61)!=5!=120(6-1)! = 5! = 120 通り。
さらに、Nが2つあるので、1202=60\frac{120}{2} = 60 通り。
**

3. 最終的な答え**

(1) 3360通り
(2) 360通り
(3) 1200通り
(4) 280通り
(5) 60通り
**

4. 高校生と中学生の選び方**

(1) 9人から4人を選ぶとき
① 高校生2人, 中学生2人
高校生5人から2人を選ぶのは 5C2=5!2!3!=5×42×1=10{}_5C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通り。
中学生4人から2人を選ぶのは 4C2=4!2!2!=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り。
よって、選び方の総数は、
10×6=6010 \times 6 = 60
② 少なくとも1人は中学生
全体の選び方(9C4{}_9C_4)から、高校生のみを選ぶ選び方(5C4{}_5C_4)を引けばよい。
9C4=9!4!5!=9×8×7×64×3×2×1=126{}_9C_4 = \frac{9!}{4!5!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
5C4=5!4!1!=5{}_5C_4 = \frac{5!}{4!1!} = 5
よって、選び方の総数は、
1265=121126 - 5 = 121
③ 高校生を2人以上選ぶ
全体の選び方から、高校生が0人または1人となる選び方を引けばよい。
高校生0人:4C4=1{}_4C_4 = 1 通り
高校生1人:5C1×4C3=5×4=20{}_5C_1 \times {}_4C_3 = 5 \times 4 = 20 通り
全体の選び方:9C4=126{}_9C_4 = 126 通り
よって、選び方の総数は、
126120=105126 - 1 - 20 = 105
④ ある特定の2人a, bがともに選ばれる
aとbが選ばれることは決定しているので、残りの2人を選ぶ。残りの7人から2人を選ぶので、
7C2=7!2!5!=7×62×1=21{}_7C_2 = \frac{7!}{2!5!} = \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 21
(2) 9人を次のような組に分ける分け方
① A, Bの2組 (各組に1人以上入る)
9人からAに入れる人を選ぶ方法を考える。Aに入れる人数は1人から8人まで考えられる。
よって、
9C1+9C2+9C3+9C4+9C5+9C6+9C7+9C8=299C09C9=51211=510{}_9C_1 + {}_9C_2 + {}_9C_3 + {}_9C_4 + {}_9C_5 + {}_9C_6 + {}_9C_7 + {}_9C_8 = 2^9 - {}_9C_0 - {}_9C_9 = 512 - 1 - 1 = 510
② 4人, 3人, 2人の3組
9人から4人を選び、残りの5人から3人を選び、最後に残った2人を2人の組に入れる。
9C4×5C3×2C2=9!4!5!×5!3!2!×2!2!0!=126×10×1=1260{}_9C_4 \times {}_5C_3 \times {}_2C_2 = \frac{9!}{4!5!} \times \frac{5!}{3!2!} \times \frac{2!}{2!0!} = 126 \times 10 \times 1 = 1260
③ 3人ずつの3組
9人から3人を選び、残りの6人から3人を選び、最後に残った3人を3人の組に入れる。ただし、組に区別がないので、3!で割る必要がある。
9C3×6C3×3C33!=9!3!6!×6!3!3!×3!3!0!3×2×1=84×20×16=28×10=280\frac{{}_9C_3 \times {}_6C_3 \times {}_3C_3}{3!} = \frac{\frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{3!0!}}{3 \times 2 \times 1} = \frac{84 \times 20 \times 1}{6} = 28 \times 10 = 280
④ 2人, 2人, 5人の3組
9人から5人を選び、残りの4人から2人を選び、最後に残った2人を2人の組に入れる。ただし、2人の組が2つあるので、2!で割る必要がある。
9C5×4C2×2C22!=9!5!4!×4!2!2!×2!2!0!2=126×6×12=126×3=378\frac{{}_9C_5 \times {}_4C_2 \times {}_2C_2}{2!} = \frac{\frac{9!}{5!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times \frac{2!}{2!0!}}{2} = \frac{126 \times 6 \times 1}{2} = 126 \times 3 = 378
**

4. 最終的な答え**

(1) ① 60通り, ② 121通り, ③ 105通り, ④ 21通り
(2) ① 510通り, ② 1260通り, ③ 280通り, ④ 378通り
**

5. PからQまでの最短経路**

(1) Rを通って行く
PからRまでの最短経路は、右に1回、上に2回進むので、3C1=3{}_3C_1 = 3 通り。
RからQまでの最短経路は、右に3回、上に2回進むので、5C2=10{}_5C_2 = 10 通り。
よって、PからRを通ってQまでの最短経路は、
3×10=303 \times 10 = 30
(2) ×印の箇所は通らないで行く
PからQまでのすべての最短経路は、右に4回、上に4回進むので、8C4=70{}_8C_4 = 70 通り。
Pから×印を通ってQまでの最短経路は、
Pから×印:右に2回、上に1回なので、3C1=3{}_3C_1 = 3 通り。
×印からQ:右に2回、上に3回なので、5C2=10{}_5C_2 = 10 通り。
よって、Pから×印を通ってQまでの最短経路は、
3×10=303 \times 10 = 30 通り。
PからQまでの経路から、×印を通る経路を引くと、×印を通らない経路が得られる。
したがって、7030=4070 - 30 = 40 通り
(3) Rを通り、×印の箇所は通らないで行く
PからRまでの経路は3通り。
RからQまでの経路は10通り。
Rから×印を通ってQまでの経路は、Rから×印へは1通り、×印からQへは10通りなので、1×10=101 \times 10 = 10 通り。
したがって、Rを通り、×印を通らない経路は、
Rを通る経路(30通り)からRを通って×印を通る経路(3 * 10 = 30通りの一部)を引けばよい。Rから×印を通ってQへ行く経路は、PからRへ行く経路によらず10通りである。よって、3031=303110=3(101)=39=2730 - 3 * 1 = 30 - 3 * 1 * 10 = 3 * (10 - 1) = 3*9 = 27通り
**

5. 最終的な答え**

(1) 30通り
(2) 40通り
(3) 27通り

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