## 問題の内容

確率論・統計学確率場合の数独立試行組み合わせ余事象
2025/7/31
## 問題の内容

1. 1個のサイコロを3回続けて投げたときの確率に関する問題((1))。

2. 赤球5個と白球6個が入った袋から4個の球を同時に取り出すときの確率に関する問題((2))。

3. A, B, Cの3人がじゃんけんを1回するときの確率に関する問題((3))。

4. 1から13までの番号をつけた13枚のカードから1枚を取り出すときの確率に関する問題((4))。

5. AからHまでの8文字を横一列に並べるときの確率に関する問題((5))。

6. 当たりくじ4本を含む10本のくじからくじを引くときの確率に関する問題((6))。

7. ○×で答えるクイズが5題あるときに、硬貨を投げて答えを決めるときの確率に関する問題((7))。

## 解き方の手順と答え
**(1) 1個のサイコロを3回続けて投げるとき**
(a) 偶数の目、奇数の目、3の倍数の目がこの順に出る確率
* 1回目の偶数の目は、2, 4, 6の3通りなので確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2}
* 2回目の奇数の目は、1, 3, 5の3通りなので確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2}
* 3回目の3の倍数の目は、3, 6の2通りなので確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
* したがって、確率は 12×12×13=112\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{12}
(b) 3回目に初めて3の倍数が出る確率
* 1回目、2回目は3の倍数以外が出る。3の倍数以外は1, 2, 4, 5の4通りなので、確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
* 3回目は3の倍数が出るので、確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}
* したがって、確率は 23×23×13=427\frac{2}{3} \times \frac{2}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{4}{27}
(c) 出る目がすべて異なる確率
* 1回目の目は6通り。
* 2回目の目は1回目の目以外なので5通り。
* 3回目の目は1回目と2回目の目以外なので4通り。
* したがって、確率は 66×56×46=120216=59\frac{6}{6} \times \frac{5}{6} \times \frac{4}{6} = \frac{120}{216} = \frac{5}{9}
(d) 目の和が5になる確率
考えられる組み合わせは、(1, 1, 3), (1, 2, 2)とその並び替え。
(1, 1, 3)の並び替えは3通り。(1, 2, 2)の並び替えも3通り。
合計6通り。
したがって、確率は 66×6×6=6216=136\frac{6}{6 \times 6 \times 6} = \frac{6}{216} = \frac{1}{36}
(e) 目の積が5の倍数になる確率
少なくとも1つは5が出れば良い。
余事象を考える。3回とも5が出ない確率は 56×56×56=125216\frac{5}{6} \times \frac{5}{6} \times \frac{5}{6} = \frac{125}{216}
したがって、目の積が5の倍数になる確率は、1125216=912161 - \frac{125}{216} = \frac{91}{216}
**(2) 赤球5個、白球6個の入った袋から、4個の球を同時に取り出すとき**
(a) 4個とも同じ色の球が出る確率
* 4個とも赤球の場合:(54)(114)=5330\frac{{5 \choose 4}}{{11 \choose 4}} = \frac{5}{330}
* 4個とも白球の場合:(64)(114)=15330\frac{{6 \choose 4}}{{11 \choose 4}} = \frac{15}{330}
* したがって、確率は 5330+15330=20330=233\frac{5}{330} + \frac{15}{330} = \frac{20}{330} = \frac{2}{33}
(b) 赤球と白球がそれぞれ少なくとも1個出る確率
* これは「4個とも同じ色」の余事象なので、1233=31331 - \frac{2}{33} = \frac{31}{33}
**(3) A, B, Cの3人がじゃんけんを1回するとき**
(a) AとBの2人が勝つ確率
* AとBが勝つためには、AとBが同じ手を出し、Cが違う手を出す必要がある。
* AとBが出す手は3通り(グー、チョキ、パー)。
* CはAとBが出した手以外の手を出す必要があるので、1通り。
* したがって、確率は 3×13×3×3=327=19\frac{3 \times 1}{3 \times 3 \times 3} = \frac{3}{27} = \frac{1}{9}
(b) 1人だけが勝つ確率
* 1人だけが勝つためには、残りの2人が同じ手を出す必要がある。
* 勝つ人は3通り(A, B, C)。
* 残りの2人の出す手は3通り(グー、チョキ、パー)。
* したがって、確率は 3×327=927=13\frac{3 \times 3}{27} = \frac{9}{27} = \frac{1}{3}
**(4) 1から13までの番号をつけた13枚のカードから1枚を取り出すとき**
(a) 取り出したカードの番号が、奇数かつ3の倍数である確率
* 奇数かつ3の倍数は、3, 9。2つの数字がある。
* したがって、確率は 213\frac{2}{13}
(b) 取り出したカードの番号が奇数であるとき、その番号が3の倍数である確率
* 奇数は1, 3, 5, 7, 9, 11, 13の7つ。
* このうち3の倍数は3と9の2つ。
* したがって、確率は 27\frac{2}{7}
**(5) A, B, C, D, E, F, G, Hの8文字を無作為に横1列に並べるとき**
(a) AとBが両端にある確率
* 両端の決め方は2通り(A--B, B--A)。
* 残りの6文字の並べ方は6!通り。
* 全体の並べ方は8!通り。
* したがって、確率は 2×6!8!=2×6!8×7×6!=256=128\frac{2 \times 6!}{8!} = \frac{2 \times 6!}{8 \times 7 \times 6!} = \frac{2}{56} = \frac{1}{28}
(b) AはBより左で、BはCより左にある確率
* A, B, Cの順番は1通りに決まる。残りの5文字の順番は任意。
* 8文字の並べ方は8!通り。
* A, B, Cの位置の選び方は (83){8 \choose 3}通り。A, B, Cの並び方は1通り。残りの5文字の並び方は5!通り。
* したがって、確率は (83)×5!8!=8×7×63×2×1×5!8×7×6×5!=56336=16\frac{{8 \choose 3} \times 5!}{8!} = \frac{\frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} \times 5!}{8 \times 7 \times 6 \times 5!} = \frac{56}{336} = \frac{1}{6}
* 別解:A, B, Cの並び方は3! = 6通りあり、そのうちAはBより左で、BはCより左にあるのは1通り。他の文字の並び順に影響はないので確率は16\frac{1}{6}
**(6) 当たりくじ4本を含む10本のくじがある**
(a) 同時に3本引くとき、2本だけ当たる確率
* 当たりくじ2本を選ぶ方法は、(42){4 \choose 2}通り。
* はずれくじ1本を選ぶ方法は、(61){6 \choose 1}通り。
* 3本引く方法は、(103){10 \choose 3}通り。
* したがって、確率は (42)×(61)(103)=6×6120=36120=310\frac{{4 \choose 2} \times {6 \choose 1}}{{10 \choose 3}} = \frac{6 \times 6}{120} = \frac{36}{120} = \frac{3}{10}
(b) 1本ずつ2本引き、1本目のくじはもとに戻すとするとき、1本目がはずれ、2本目が当たる確率
* 1本目が外れる確率は 610\frac{6}{10}
* 1本目を戻すので、2本目が当たる確率は 410\frac{4}{10}
* したがって、確率は 610×410=24100=625\frac{6}{10} \times \frac{4}{10} = \frac{24}{100} = \frac{6}{25}
(c) 1本ずつ2本引き、1本目のくじはもとに戻さないものとするとき、2本目が当たる確率
* 1本目が当たる確率は 410\frac{4}{10}。このとき、2本目が当たる確率は39\frac{3}{9}
* 1本目が外れる確率は 610\frac{6}{10}。このとき、2本目が当たる確率は49\frac{4}{9}
* したがって、確率は 410×39+610×49=1290+2490=3690=25\frac{4}{10} \times \frac{3}{9} + \frac{6}{10} \times \frac{4}{9} = \frac{12}{90} + \frac{24}{90} = \frac{36}{90} = \frac{2}{5}
**(7) ○か×で答えるクイズが5題ある。1題ごとに硬貨を投げ、表が出れば○、裏が出れば×と答えるとき**
(a) すべて正解となる確率
* 各問題で正解する確率は 12\frac{1}{2}
* 5題すべて正解する確率は (12)5=132(\frac{1}{2})^5 = \frac{1}{32}
(b) 3問以上正解となる確率
* 3問正解の確率:(53)(12)5=1032{5 \choose 3} (\frac{1}{2})^5 = \frac{10}{32}
* 4問正解の確率:(54)(12)5=532{5 \choose 4} (\frac{1}{2})^5 = \frac{5}{32}
* 5問正解の確率:(55)(12)5=132{5 \choose 5} (\frac{1}{2})^5 = \frac{1}{32}
* したがって、確率は 1032+532+132=1632=12\frac{10}{32} + \frac{5}{32} + \frac{1}{32} = \frac{16}{32} = \frac{1}{2}
## 最終的な答え
**(1)**
(a) 112\frac{1}{12}
(b) 427\frac{4}{27}
(c) 59\frac{5}{9}
(d) 136\frac{1}{36}
(e) 91216\frac{91}{216}
**(2)**
(a) 233\frac{2}{33}
(b) 3133\frac{31}{33}
**(3)**
(a) 19\frac{1}{9}
(b) 13\frac{1}{3}
**(4)**
(a) 213\frac{2}{13}
(b) 27\frac{2}{7}
**(5)**
(a) 128\frac{1}{28}
(b) 16\frac{1}{6}
**(6)**
(a) 310\frac{3}{10}
(b) 625\frac{6}{25}
(c) 25\frac{2}{5}
**(7)**
(a) 132\frac{1}{32}
(b) 12\frac{1}{2}

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