極限 $\lim_{x \to -4} \frac{\sqrt{ax+8} + b}{x+4} = \frac{1}{4}$ が成り立つような $a, b$ の値を求めよ。

解析学極限ロピタルの定理代数計算無理式微分
2025/7/31

1. 問題の内容

極限 limx4ax+8+bx+4=14\lim_{x \to -4} \frac{\sqrt{ax+8} + b}{x+4} = \frac{1}{4} が成り立つような a,ba, b の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、極限が存在するためには、分母が0に近づくとき、分子も0に近づく必要があります。したがって、
a(4)+8+b=0\sqrt{a(-4)+8} + b = 0
4a+80-4a + 8 \ge 0 より、a2a \le 2 である必要があります。
4a+8+b=0\sqrt{-4a+8} + b = 0 より、b=4a+8b = -\sqrt{-4a+8}
このとき、与えられた極限の式は不定形になるので、ロピタルの定理を使うか、または式を変形して極限を求めます。
ここでは式を変形して求めます。
limx4ax+8+bx+4=limx4ax+84a+8x+4\lim_{x \to -4} \frac{\sqrt{ax+8} + b}{x+4} = \lim_{x \to -4} \frac{\sqrt{ax+8} - \sqrt{-4a+8}}{x+4}
=limx4(ax+84a+8)(ax+8+4a+8)(x+4)(ax+8+4a+8)=\lim_{x \to -4} \frac{(\sqrt{ax+8} - \sqrt{-4a+8})(\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8})}{(x+4)(\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8})}
=limx4(ax+8)(4a+8)(x+4)(ax+8+4a+8)=\lim_{x \to -4} \frac{(ax+8) - (-4a+8)}{(x+4)(\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8})}
=limx4ax+4a(x+4)(ax+8+4a+8)=\lim_{x \to -4} \frac{ax+4a}{(x+4)(\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8})}
=limx4a(x+4)(x+4)(ax+8+4a+8)=\lim_{x \to -4} \frac{a(x+4)}{(x+4)(\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8})}
=limx4aax+8+4a+8=\lim_{x \to -4} \frac{a}{\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8}}
=a4a+8+4a+8=a24a+8=\frac{a}{\sqrt{-4a+8} + \sqrt{-4a+8}} = \frac{a}{2\sqrt{-4a+8}}
これが 14\frac{1}{4} に等しいので、
a24a+8=14\frac{a}{2\sqrt{-4a+8}} = \frac{1}{4}
4a=24a+84a = 2\sqrt{-4a+8}
2a=4a+82a = \sqrt{-4a+8}
両辺を2乗して、4a2=4a+84a^2 = -4a+8
4a2+4a8=04a^2 + 4a - 8 = 0
a2+a2=0a^2 + a - 2 = 0
(a+2)(a1)=0(a+2)(a-1) = 0
a=2,1a = -2, 1
a=2a=-2 のとき、b=4(2)+8=16=4b = -\sqrt{-4(-2)+8} = -\sqrt{16} = -4
a=1a=1 のとき、b=4(1)+8=4=2b = -\sqrt{-4(1)+8} = -\sqrt{4} = -2
a=2a = -2 の場合、limx4aax+8+4a+8=2216=28=14\lim_{x \to -4} \frac{a}{\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8}} = \frac{-2}{2\sqrt{16}} = \frac{-2}{8} = -\frac{1}{4} となり、問題文の条件を満たしません。
a=1a = 1 の場合、limx4aax+8+4a+8=124=14\lim_{x \to -4} \frac{a}{\sqrt{ax+8} + \sqrt{-4a+8}} = \frac{1}{2\sqrt{4}} = \frac{1}{4} となり、問題文の条件を満たします。
したがって、a=1a = 1, b=2b = -2

3. 最終的な答え

a=1,b=2a = 1, b = -2

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