二次関数 $y = 9 - x^2$ のグラフと $x$ 軸の正の部分との交点を $A$ とする。線分 $OA$ 上に点 $P$ を取る。点 $P$ から $y$ 軸に平行な直線を引き、グラフとの交点を $Q$ とする。点 $Q$ から $x$ 軸に平行な直線を引き、グラフとの交点を $R$ とする。点 $R$ から $x$ 軸に垂線を下ろし、その交点を $S$ とする。このとき、長方形 $PQRS$ の周の長さ $l$ の最大値と、そのときの $x$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値グラフ長方形微分を使わない最大値問題
2025/7/31

1. 問題の内容

二次関数 y=9x2y = 9 - x^2 のグラフと xx 軸の正の部分との交点を AA とする。線分 OAOA 上に点 PP を取る。点 PP から yy 軸に平行な直線を引き、グラフとの交点を QQ とする。点 QQ から xx 軸に平行な直線を引き、グラフとの交点を RR とする。点 RR から xx 軸に垂線を下ろし、その交点を SS とする。このとき、長方形 PQRSPQRS の周の長さ ll の最大値と、そのときの xx の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず点 PPxx 座標を tt とおく。このとき、点 PP の座標は (t,0)(t, 0) である。
QQ は、点 PP から yy 軸に平行な直線上にあるので、xx 座標は tt である。点 QQy=9x2y = 9 - x^2 上にあるので、点 QQ の座標は (t,9t2)(t, 9 - t^2) である。
RR は、点 QQ から xx 軸に平行な直線上にあるので、yy 座標は 9t29 - t^2 である。点 RRy=9x2y = 9 - x^2 上にあるので、9t2=9x29 - t^2 = 9 - x^2 より x2=t2x^2 = t^2。点 RRxx 軸の正の部分にあるので、x=9y>0x = \sqrt{9-y} >0。点Rのx座標は x=9(9t2)=t2=tx = \sqrt{9-(9-t^2)} = \sqrt{t^2} = t となる。しかし点Rは点Qとは異なるので、x=9(9t2)=tx = \sqrt{9-(9-t^2)} = tではない。
y=9x2y = 9 - x^2を変形して、x=9yx = \sqrt{9 - y}となるので、点Rのx座標は 9(9t2)=t2=t\sqrt{9 - (9-t^2)} = \sqrt{t^2} = |t|。ここでRはQとは異なる点なので、Rは x = -t
SS は、点 RR から xx 軸に垂線を下ろした点なので、座標は (9(9t2),0)=(t2,0)=(t,0)(\sqrt{9 - (9-t^2)} , 0) = ( \sqrt{t^2}, 0 )= (t,0) となる。ただしRはQと異なる点なので、点SSのx座標は t-t となる。したがってSSの座標は (t,0)(-t, 0) となる。
PQ=9t2PQ = 9 - t^2, PS=9(9t2)t=tt=2tPS = \sqrt{9 - (9-t^2)} - t = -t-t=2t である。したがって長方形 PQRSPQRS の周の長さ ll は、
l=2(PQ+PS)=2((9t2)+(2t))=2(t2+2t+9)=2t2+4t+18l = 2(PQ + PS) = 2((9 - t^2) + (2t)) = 2(-t^2 + 2t + 9) = -2t^2 + 4t + 18
l=2(t22t)+18=2(t22t+11)+18=2((t1)21)+18=2(t1)2+2+18=2(t1)2+20l = -2(t^2 - 2t) + 18 = -2(t^2 - 2t + 1 - 1) + 18 = -2((t - 1)^2 - 1) + 18 = -2(t - 1)^2 + 2 + 18 = -2(t - 1)^2 + 20
したがって、llt=1t = 1 のとき最大値 2020 をとる。
このとき、x=t=1x = t = 1 である。

3. 最終的な答え

長方形 PQRSPQRS の周の長さ ll の最大値は 2020 であり、そのときの xx の値は 11 である。

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