底面が直角二等辺三角形で、高さが3cmの三角柱ABC-DEFがある。ただし、$AB = AC = 1cm$, $\angle CAB = 90^{\circ}$, $AD = 3cm$である。辺AD上に$AG = 1cm$となる点Gを、辺CF上に$CH = 2cm$となる点Hをとる。このとき、三角形GEHを含む平面で三角柱を切ってできる立体のうち、小さい方の体積を求める。
2025/7/31
1. 問題の内容
底面が直角二等辺三角形で、高さが3cmの三角柱ABC-DEFがある。ただし、, , である。辺AD上にとなる点Gを、辺CF上にとなる点Hをとる。このとき、三角形GEHを含む平面で三角柱を切ってできる立体のうち、小さい方の体積を求める。
2. 解き方の手順
まず、三角柱ABC-DEFの体積を求めます。
底面積は、
体積は、
次に、三角錐A-GEHの体積を求めます。
三角錐A-GEHは、底面を三角形AGEとすると、高さは、Cから三角形AGEへの垂線の長さとなり、CH=2cmとなります。
三角形AGEの面積は、
.
ここでEはAからADに垂直におろした点となります。
もしくは、三角形GEHを底面と考えた場合はAからGEH平面への距離を高さと考えることができます。
今回は三角柱から大きい方の立体を引いて求めることを考えます。
大きい方の立体は、底面が三角形GEHで高さがBからGEH平面への距離として考えにくいので、三角柱から三角錐を引くのは難しいと考えられます。
なので、小さい方の立体を直接求めることを考えます。
小さい方の立体は、三角錐台のようになります。
具体的には、三角柱から、三角錐A-GEH, 三角錐B-FEG, 三角錐C-DEHを取り除けば良いですが、計算が複雑になることが予想されます。
そこで、GとHを通る平面で切断したときの小さい方の体積をVとすると、全体の体積から大きい方の体積を引けば良いので、全体の体積V全体の体積は(1/2)*3=3/2です。
小さい方の立体を三角錐台のように考えると、上底が三角形GEH, 下底が三角形DEFとなるような図形にはなりません。
ここでは、小さい方の立体を、三角錐A-GEH, 三角錐B-FEG, 三角錐C-DEHに分解して考えることを考えます。
その場合、これらの三角錐の体積の合計が、求める体積となります。
三角錐A-GEHの体積は
小さい方の立体はA-GEH, B-FEG, C-DEHを足したものではなく、もっと複雑な形をしています。
ここでは、点Bから平面GEHへの距離を求め、三角錐B-GEHを考えることにします。
平面GEHで三角柱を切断したとき、点A, B, Cから平面GEHへの距離をそれぞれa, b, cとすると、求める体積は、(1/6)(a+b+c)Sとなります。
a=0, b=2/3, c=1/3
小さい方の立体は、三角錐台のような形なので、相似な三角形の性質を利用して体積を求める。
三角形ABCと三角形GEHが相似ではないので、この方法は使えません。
点E, D, Fから平面GEHまでの距離がわかれば体積が計算できそうですが、距離を計算するのは難しいです。
求める立体の体積は、もとの三角柱から他の立体を取り除いたものと考え、積分を使って体積を求める。
三角柱の底面をxy平面に、高さをz軸にとる。
平面GEHの方程式を求める。
G(0,0,1), E(1,0,0), H(0,1,2)を通る平面の方程式
したがって、平面の方程式は、となる。
この平面で切断される小さい方の立体の体積は、