関数 $y = (2x)^x$ の導関数 $dy/dx$ を求めよ。

解析学微分導関数対数微分法合成関数の微分積の微分
2025/7/31
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

関数 y=(2x)xy = (2x)^x の導関数 dy/dxdy/dx を求めよ。

2. 解き方の手順

この関数は y=f(x)g(x)y = f(x)^{g(x)} の形なので、対数微分法を用います。
ステップ1: 両辺の自然対数をとる。
lny=ln(2x)x=xln(2x)\ln y = \ln (2x)^x = x \ln (2x)
ステップ2: 両辺を xx で微分する。
左辺は yy の関数なので、合成関数の微分法を用いる。
ddx(lny)=1ydydx\frac{d}{dx} (\ln y) = \frac{1}{y} \frac{dy}{dx}
右辺は積の微分法を用いる。
ddx(xln(2x))=ddx(x)ln(2x)+xddx(ln(2x))=1ln(2x)+x12x2=ln(2x)+1\frac{d}{dx} (x \ln(2x)) = \frac{d}{dx}(x) \ln(2x) + x \frac{d}{dx}(\ln(2x)) = 1 \cdot \ln(2x) + x \cdot \frac{1}{2x} \cdot 2 = \ln(2x) + 1
従って、
1ydydx=ln(2x)+1\frac{1}{y} \frac{dy}{dx} = \ln(2x) + 1
ステップ3: dydx\frac{dy}{dx} について解く。
dydx=y(ln(2x)+1)\frac{dy}{dx} = y (\ln(2x) + 1)
y=(2x)xy = (2x)^x を代入して、
dydx=(2x)x(ln(2x)+1)\frac{dy}{dx} = (2x)^x (\ln(2x) + 1)

3. 最終的な答え

dydx=(2x)x(ln(2x)+1)\frac{dy}{dx} = (2x)^x (\ln(2x) + 1)

「解析学」の関連問題

$\sin \theta - \cos \theta = \frac{1}{3}$ のとき、以下の2つの式の値を求めよ。 (1) $\sin \theta \cos \theta$ (2) $\sin...

三角関数恒等式式の計算
2025/8/1

(1) 曲線 $y = x^2 - 2x$ 上の点 (3, 3) における接線の方程式を求める。 (2) 曲線 $y = x^2 - 3x + 1$ 上の点 $(a, a^2 - 3a + 1)$ に...

微分接線曲線
2025/8/1

関数 $y = 3\sin\theta - 2\cos\theta$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $y = r\sin(\theta + \alpha)$ (ただし、$r > 0$...

三角関数の合成最大値最小値三角関数
2025/8/1

定積分 $\int_{-1}^{1} \frac{1}{x^2 + 1} dx$ を計算します。

定積分積分arctan三角関数
2025/8/1

与えられた4つの定積分を計算します。 (1) $\int_1^2 2x(x^2+1)^3 dx$ (2) $\int_1^2 \frac{x^2-2x}{x^3-3x^2+1}dx$ (3) $\in...

定積分置換積分
2025/8/1

与えられた曲線上の点Aにおける接線と法線の方程式を求める問題です。今回は、(1) $y = x^3 - 3x^2 + 1$ における点 $A(3, 1)$ について、接線と法線の方程式を求めます。

微分接線法線関数の微分導関数
2025/8/1

放物線 $y=x^2-4x+3$ 上の点 A(0, 3) と B(6, 15) における接線をそれぞれ $l, m$ とする。この放物線と直線 AB によって囲まれる面積を S、この放物線と $l, ...

積分放物線接線面積
2025/8/1

数列 $\{a_n\}$ の第 $n$ 項が $a_n = \left(\frac{1}{3}\right)^n \sin \frac{n\pi}{2}$ で与えられ、 $S_n = a_1 + a_...

数列無限級数極限複素数等比数列
2025/8/1

点(1,3)を通る直線 $l$ と放物線 $y=x^2$ で囲まれる図形の面積 $S$ の最小値を求める問題です。

積分面積放物線最大・最小
2025/8/1

与えられた関数の微分を求める問題です。具体的には、次の関数について$dy/dx$を求めます。 (4) $y = e^{2x+3} \cos x$ (5) $y = (\sin x)^{\tan x}$...

微分合成関数の微分積の微分対数微分法微分積分学の基本定理
2025/8/1