$a$ を 0 でない実数の定数とし、$x$ の 3 次式 $f(x) = x^3 - (a+4)x^2 + (5a+4)x - 6a$ と、3 次方程式 $f(x) = 0$ がある。 (1) $f(x)$ を $x-2$ で割ったときの余りを求める。 (2) $a=1$ のとき、$f(x) = 0$ を解く。 (3) $f(x) = 0$ が虚数解をもつような $a$ の値の範囲を求める。 (4) 2 次方程式 $a^2x^2 - 5x + 1 = 0$ がある。$f(x) = 0$ の解の 1 つと、$a^2x^2 - 5x + 1 = 0$ の解の 1 つを用いて、2 つの数の組を作る。その 2 つの数の積が 1 となる組を作ることができるような $a$ の値をすべて求める。
2025/7/31
1. 問題の内容
を 0 でない実数の定数とし、 の 3 次式 と、3 次方程式 がある。
(1) を で割ったときの余りを求める。
(2) のとき、 を解く。
(3) が虚数解をもつような の値の範囲を求める。
(4) 2 次方程式 がある。 の解の 1 つと、 の解の 1 つを用いて、2 つの数の組を作る。その 2 つの数の積が 1 となる組を作ることができるような の値をすべて求める。
2. 解き方の手順
(1) 余りの定理より、 を で割ったときの余りは である。
(2) のとき、 となる。
(1) より、 なので、 を因数にもつ。
実際に割り算を行うと、 となる。
よって、 または である。
を解くと、
したがって、
(3)
は実数解なので、 が虚数解をもつとき、 は虚数解を持つ。
判別式
よって、
(4) の解は、 または の解である。
の解を考える。
2 つの数の積が 1 となる必要がある。
(i) , を の解とするとき、 より
(ii) が の解、 が の解であるとき、
より、 を代入する。
2 式の差をとると、
または
のとき、
より、
のとき、
または
より、
の解の一つをとすると、との積が1であることから、
より、は解である。