与えられた3つの命題について、それぞれの命題とその否定の真偽を調べる問題です。 (1) すべての実数 $x$ について、$x^2 > 0$ (2) ある素数 $x$ について、$x$ は偶数である。 (3) 任意の実数 $x, y$ に対して、$x^2 - 4xy + 4y^2 > 0$
2025/8/1
1. 問題の内容
与えられた3つの命題について、それぞれの命題とその否定の真偽を調べる問題です。
(1) すべての実数 について、
(2) ある素数 について、 は偶数である。
(3) 任意の実数 に対して、
2. 解き方の手順
(1) すべての実数 について、
* 命題:すべての実数 について、
* 否定:ある実数 について、
* これは、 となる が存在するという意味です。
のとき、なので、は成り立ちません。したがって、命題は偽です。
一方、否定はのとき、となり真です。
(2) ある素数 について、 は偶数である。
* 命題:ある素数 について、 は偶数である。
* 否定:すべての素数 について、 は偶数でない(奇数である)。
素数は、 です。
のとき、 は素数であり、かつ偶数です。したがって、命題は真です。
否定は、という反例が存在するので、偽です。
(3) 任意の実数 に対して、
* 命題:任意の実数 に対して、
* 否定:ある実数 に対して、
なので、
命題は、「任意の実数 に対して、」となります。
となる場合、つまり の場合、 となり、は成り立ちません。
例えば、のとき、となり、です。
したがって、命題は偽です。
否定は、のとき、となり、真です。
3. 最終的な答え
(1)
* 命題:偽
* 否定:真
(2)
* 命題:真
* 否定:偽
(3)
* 命題:偽
* 否定:真