2次方程式 $x^2 + 2(m-3)x + 4m = 0$ が与えられています。この方程式が、(1) 異なる2つの正の解を持つとき、(2) 異なる2つの負の解を持つとき、それぞれの場合における定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式解の存在範囲判別式解と係数の関係
2025/8/1

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2(m3)x+4m=0x^2 + 2(m-3)x + 4m = 0 が与えられています。この方程式が、(1) 異なる2つの正の解を持つとき、(2) 異なる2つの負の解を持つとき、それぞれの場合における定数 mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式の判別式 DD、2つの解の和 SS、2つの解の積 PP を計算します。
判別式 DD:
D/4=(m3)24m=m26m+94m=m210m+9D/4 = (m-3)^2 - 4m = m^2 - 6m + 9 - 4m = m^2 - 10m + 9
2つの解の和 SS:
S=2(m3)=2m+6S = -2(m-3) = -2m + 6
2つの解の積 PP:
P=4mP = 4m
(1) 異なる2つの正の解を持つ場合:
このためには、次の3つの条件が必要です。
* D>0D > 0 (異なる2つの実数解を持つ)
* S>0S > 0 (解の和が正)
* P>0P > 0 (解の積が正)
それぞれの条件を解きます。
D>0m210m+9>0(m1)(m9)>0D > 0 \Rightarrow m^2 - 10m + 9 > 0 \Rightarrow (m-1)(m-9) > 0
したがって、m<1m < 1 または m>9m > 9
S>02m+6>02m<6m<3S > 0 \Rightarrow -2m + 6 > 0 \Rightarrow 2m < 6 \Rightarrow m < 3
P>04m>0m>0P > 0 \Rightarrow 4m > 0 \Rightarrow m > 0
これら3つの条件を全て満たす mm の範囲は、0<m<10 < m < 1 です。
(2) 異なる2つの負の解を持つ場合:
このためには、次の3つの条件が必要です。
* D>0D > 0 (異なる2つの実数解を持つ)
* S<0S < 0 (解の和が負)
* P>0P > 0 (解の積が正)
D>0D > 0 は (1) と同じで、m<1m < 1 または m>9m > 9
S<02m+6<02m>6m>3S < 0 \Rightarrow -2m + 6 < 0 \Rightarrow 2m > 6 \Rightarrow m > 3
P>04m>0m>0P > 0 \Rightarrow 4m > 0 \Rightarrow m > 0
これら3つの条件を全て満たす mm の範囲は、m>9m > 9 です。

3. 最終的な答え

(1) 異なる2つの正の解を持つとき: 0<m<10 < m < 1
(2) 異なる2つの負の解を持つとき: m>9m > 9

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