三角形ABCにおいて、AB=8, BC=x, CA=6である。 (1) xの取りうる値の範囲を求めよ。また、三角形ABCが鋭角三角形になるときのxの値の範囲を求めよ。 (2) x=7とする。また、三角形ABCの頂点B, Cから対辺に垂線BD, CEを下ろし、直線BDとCEの交点をFとする。 (i) cos∠BACの値を求めよ。また、線分DEの長さを求めよ。 (ii) 線分AFの長さを求めよ。

幾何学三角形余弦定理鋭角三角形相似垂心メネラウスの定理
2025/8/1

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=8, BC=x, CA=6である。
(1) xの取りうる値の範囲を求めよ。また、三角形ABCが鋭角三角形になるときのxの値の範囲を求めよ。
(2) x=7とする。また、三角形ABCの頂点B, Cから対辺に垂線BD, CEを下ろし、直線BDとCEの交点をFとする。
(i) cos∠BACの値を求めよ。また、線分DEの長さを求めよ。
(ii) 線分AFの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
* xの取りうる値の範囲: 三角形の成立条件より、
AB+BC>CAAB + BC > CA, BC+CA>ABBC + CA > AB, CA+AB>BCCA + AB > BC が成り立つ必要がある。
したがって、
8+x>68 + x > 6, x+6>8x + 6 > 8, 6+8>x6 + 8 > x
これを解くと、
x>2x > -2, x>2x > 2, x<14x < 14
よって、2<x<142 < x < 14
* 三角形ABCが鋭角三角形になる条件:
AB2+BC2>CA2AB^2 + BC^2 > CA^2, BC2+CA2>AB2BC^2 + CA^2 > AB^2, CA2+AB2>BC2CA^2 + AB^2 > BC^2 が成り立つ必要がある。
したがって、
82+x2>628^2 + x^2 > 6^2, x2+62>82x^2 + 6^2 > 8^2, 62+82>x26^2 + 8^2 > x^2
64+x2>3664 + x^2 > 36, x2+36>64x^2 + 36 > 64, 36+64>x236 + 64 > x^2
x2>28x^2 > -28, x2>28x^2 > 28, 100>x2100 > x^2
x>28x > \sqrt{28}, x<100=10x < \sqrt{100}=10 (xは正なので、x>0x > 0)
よって、27<x<102\sqrt{7} < x < 10 (275.292\sqrt{7} \approx 5.29)
(2) x=7とする。
(i)
余弦定理より、
cosBAC=AB2+AC2BC22ABAC=82+6272286=64+364996=5196=1732cos∠BAC = \frac{AB^2 + AC^2 - BC^2}{2 * AB * AC} = \frac{8^2 + 6^2 - 7^2}{2 * 8 * 6} = \frac{64 + 36 - 49}{96} = \frac{51}{96} = \frac{17}{32}
三角形ADEと三角形ABCは相似である。
DE=BCcosBAC=71732=11932DE = BC * cos∠BAC = 7 * \frac{17}{32} = \frac{119}{32}
(ii)
BDとCEの交点がFなので、Fは三角形ABCの垂心である。
直線AFとBCの交点をGとすると、AGはBCと垂直である。
三角形ABDにおいて、AD=ABcosBAC=81732=174AD = AB cos∠BAC = 8 * \frac{17}{32} = \frac{17}{4}
三角形ACEにおいて、AE=ACcosBAC=61732=5116AE = AC cos∠BAC = 6 * \frac{17}{32} = \frac{51}{16}
直線CEに関してメネラウスの定理を用いると,
AEECCBBDDFFA=1\frac{AE}{EC}\cdot\frac{CB}{BD}\cdot\frac{DF}{FA}=1より、
AFFD=AEECCBBD\frac{AF}{FD}=\frac{AE}{EC}\cdot\frac{CB}{BD}
CE=ACsinACE = AC sin∠A
BD=ABsinABD = AB sin∠A
AEEC=AEACAE=51/16651/16=519651=5145=1715\frac{AE}{EC} = \frac{AE}{AC-AE}=\frac{51/16}{6-51/16}=\frac{51}{96-51}=\frac{51}{45}=\frac{17}{15}
CBBD=78sinA\frac{CB}{BD}=\frac{7}{8sin∠A}
sin2BAC=1cos2BAC=1(1732)2=10242891024=7351024sin^2∠BAC=1-cos^2∠BAC=1-(\frac{17}{32})^2 = \frac{1024-289}{1024}=\frac{735}{1024}
sinBAC=73532sin∠BAC=\frac{\sqrt{735}}{32}
よってCBBD=7328735=28735=284915=28715=415\frac{CB}{BD}=\frac{7 * 32}{8 * \sqrt{735}} = \frac{28}{\sqrt{735}} = \frac{28}{\sqrt{49 * 15}} = \frac{28}{7\sqrt{15}} = \frac{4}{\sqrt{15}}
よってAFFD=1715415=681515\frac{AF}{FD}=\frac{17}{15}*\frac{4}{\sqrt{15}}=\frac{68}{15\sqrt{15}}

3. 最終的な答え

(1)
xの取りうる値の範囲: 2<x<142 < x < 14
鋭角三角形になるときのxの値の範囲: 27<x<102\sqrt{7} < x < 10
(2)
(i) cosBAC=1732cos∠BAC = \frac{17}{32}, DE=11932DE = \frac{119}{32}
(ii) AF=681515FDAF= \frac{68}{15\sqrt{15}}FD
(注:AF/FDの値の計算は正しいか確認してください。FDの長さが不明なので、AFの長さを具体的に求められません。)

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