2つの容器A、Bに、濃度の異なる食塩水がそれぞれ600g、400g入っている。 まず、容器Aから容器Bへ食塩水200gを移し、よく混ぜる。次に、容器Bから容器Aへ200gを戻し、よく混ぜたところ、容器Aの食塩水は10%になった。その後、容器AとBの食塩水をすべて混ぜ合わせると、8.4%の食塩水になった。はじめに容器A、Bに入っていた食塩水の濃度をそれぞれ求める。

代数学連立方程式文章問題濃度方程式
2025/8/1

1. 問題の内容

2つの容器A、Bに、濃度の異なる食塩水がそれぞれ600g、400g入っている。
まず、容器Aから容器Bへ食塩水200gを移し、よく混ぜる。次に、容器Bから容器Aへ200gを戻し、よく混ぜたところ、容器Aの食塩水は10%になった。その後、容器AとBの食塩水をすべて混ぜ合わせると、8.4%の食塩水になった。はじめに容器A、Bに入っていた食塩水の濃度をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

(1) 容器Aの最初の濃度をxx (%)、容器Bの最初の濃度をyy (%)とする。
(2) 容器AからBへ200g移した後のBの濃度を求める。
Bには元々400gの食塩水があり、Aから200g移されたので、合計600gになる。
Bに移された食塩の量は200×x100=2x200 \times \frac{x}{100} = 2x (g)。
Bに元々入っていた食塩の量は400×y100=4y400 \times \frac{y}{100} = 4y (g)。
したがって、Bの濃度は2x+4y600×100=x+2y3\frac{2x+4y}{600} \times 100 = \frac{x+2y}{3} (%)となる。
(3) BからAへ200g戻した後のAの濃度を考える。
Aには元々400gの食塩水が残っており、Bから200g戻されたので、合計600gになる。
Aに残っていた食塩の量は400×x100=4x400 \times \frac{x}{100} = 4x (g)。
BからAに戻された食塩の量は200×x+2y300=2(x+2y)3200 \times \frac{x+2y}{300} = \frac{2(x+2y)}{3} (g)。
したがって、Aの濃度は4x+2(x+2y)3600×100=14x+4y18\frac{4x + \frac{2(x+2y)}{3}}{600} \times 100 = \frac{14x+4y}{18} (%)となる。
問題文より、この濃度が10%なので、
14x+4y18=10\frac{14x+4y}{18} = 10
14x+4y=18014x+4y=180
7x+2y=907x+2y=90 ... (1)
(4) 混ぜ合わせた後の濃度を考える。
Aには600g、Bには400gの食塩水があり、混ぜ合わせると1000gになる。
混ぜ合わせた後の食塩の量は600×10100+400×x+2y300=60+4(x+2y)3600 \times \frac{10}{100} + 400 \times \frac{x+2y}{300} = 60 + \frac{4(x+2y)}{3} (g)。
混ぜ合わせた後の濃度は60+4(x+2y)31000×100=8.4\frac{60 + \frac{4(x+2y)}{3}}{1000} \times 100 = 8.4 (%)。
60+4(x+2y)3=8460 + \frac{4(x+2y)}{3} = 84
4(x+2y)3=24\frac{4(x+2y)}{3} = 24
4(x+2y)=724(x+2y) = 72
x+2y=18x+2y = 18 ... (2)
(5) (1)と(2)の連立方程式を解く。
7x+2y=907x+2y=90 ... (1)
x+2y=18x+2y=18 ... (2)
(1)-(2)より、
6x=726x = 72
x=12x = 12
(2)に代入して、
12+2y=1812+2y=18
2y=62y=6
y=3y=3

3. 最終的な答え

容器Aの最初の濃度は12%、容器Bの最初の濃度は3%。

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