与えられた連立方程式 (3), (4), (5) を解く問題です。 (3) $ \begin{cases} x + y + 3z = 0 \\ x - y + z = -3 \\ x + 2y + 4z = 2 \end{cases} $ (4) $ \begin{cases} x + 2y - w = 1 \\ 2x + 4y + z - w = 4 \\ 3x + 6y + 2z - w = 7 \end{cases} $ (5) $ \begin{cases} x + az = 2a \\ y - 2z = -1 \\ x + y - z = a^2 \end{cases} $

代数学連立方程式線形代数解の存在パラメータ
2025/8/1

1. 問題の内容

与えられた連立方程式 (3), (4), (5) を解く問題です。
(3)
\begin{cases}
x + y + 3z = 0 \\
x - y + z = -3 \\
x + 2y + 4z = 2
\end{cases}
(4)
\begin{cases}
x + 2y - w = 1 \\
2x + 4y + z - w = 4 \\
3x + 6y + 2z - w = 7
\end{cases}
(5)
\begin{cases}
x + az = 2a \\
y - 2z = -1 \\
x + y - z = a^2
\end{cases}

2. 解き方の手順

(3) の解き方:
1番目の式と2番目の式を足し合わせると、2x+4z=32x + 4z = -3
1番目の式を2倍して、3番目の式から引くと、2x+4z=22x + 4z = -2
2x+4z=32x + 4z = -32x+4z=22x + 4z = -2 を比較すると、矛盾が生じるので、この連立方程式は解なし。
(4) の解き方:
1番目の式を2倍して、2番目の式から引くと、z+w=2z + w = 2
1番目の式を3倍して、3番目の式から引くと、2z+2w=42z + 2w = 4
この式は z+w=2z + w = 2 を2倍しただけなので、独立な式ではない。
z+w=2z + w = 2 より z=2wz = 2 - w
1番目の式より、x=12y+wx = 1 - 2y + w
したがって、解は x=12y+wx = 1 - 2y + w, z=2wz = 2 - w, yy および ww は任意の値。
(5) の解き方:
1番目の式から x=2aazx = 2a - az
2番目の式から y=2z1y = 2z - 1
これらを3番目の式に代入すると、2aaz+2z1z=a22a - az + 2z - 1 - z = a^2
整理すると、(1a)z=a22a+1=(a1)2(1 - a)z = a^2 - 2a + 1 = (a - 1)^2
a1a \neq 1 のとき、z=(a1)21a=(a1)2(a1)=(a1)=1az = \frac{(a - 1)^2}{1 - a} = \frac{(a - 1)^2}{-(a - 1)} = -(a - 1) = 1 - a
このとき、x=2aa(1a)=2aa+a2=a+a2x = 2a - a(1 - a) = 2a - a + a^2 = a + a^2
y=2(1a)1=22a1=12ay = 2(1 - a) - 1 = 2 - 2a - 1 = 1 - 2a
a=1a = 1 のとき、与えられた方程式は以下の通り。
\begin{cases}
x + z = 2 \\
y - 2z = -1 \\
x + y - z = 1
\end{cases}
1番目の式から x=2zx = 2 - z
2番目の式から y=2z1y = 2z - 1
3番目の式に代入すると、2z+2z1z=12 - z + 2z - 1 - z = 1
1=11 = 1 となり、zは任意の実数となる。
よって、x=2zx = 2 - zy=2z1y = 2z - 1zz は任意の実数。

3. 最終的な答え

(3) 解なし
(4) x=12y+wx = 1 - 2y + w, z=2wz = 2 - w, yy および ww は任意の値
(5)
a1a \neq 1 のとき、x=a+a2x = a + a^2, y=12ay = 1 - 2a, z=1az = 1 - a
a=1a = 1 のとき、x=2zx = 2 - z, y=2z1y = 2z - 1, zz は任意の実数

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