$x$ についての2つの不等式 $2x^2 - 3x - 5 > 0$ と $x^2 - (a+2)x + 2a < 0$ を同時に満たす整数 $x$ がただ1つ存在するとき、定数 $a$ の値の範囲と、そのときの整数 $x$ の値を求める問題です。

代数学不等式二次不等式数直線整数解
2025/8/1

1. 問題の内容

xx についての2つの不等式 2x23x5>02x^2 - 3x - 5 > 0x2(a+2)x+2a<0x^2 - (a+2)x + 2a < 0 を同時に満たす整数 xx がただ1つ存在するとき、定数 aa の値の範囲と、そのときの整数 xx の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、不等式 2x23x5>02x^2 - 3x - 5 > 0 を解きます。
2x23x5=(2x5)(x+1)>02x^2 - 3x - 5 = (2x - 5)(x + 1) > 0
よって、x<1x < -1 または x>52=2.5x > \frac{5}{2} = 2.5
次に、不等式 x2(a+2)x+2a<0x^2 - (a+2)x + 2a < 0 を解きます。
x2(a+2)x+2a=(xa)(x2)<0x^2 - (a+2)x + 2a = (x-a)(x-2) < 0
この不等式の解は、a<2a < 2 のとき a<x<2a < x < 2, a>2a > 2 のとき 2<x<a2 < x < a, a=2a=2のとき解なし。
上記の2つの不等式を同時に満たす整数 xx がただ1つ存在する場合を考えます。
(i) a<2a < 2 のとき、a<x<2a < x < 2x<1x < -1 または x>2.5x > 2.5 を同時に満たす整数 xx がただ一つである必要があります。
x<1x < -1 を満たす整数がないので、a<x<2a < x < 2x>2.5x > 2.5 を満たす整数は存在しません。
(ii) a>2a > 2 のとき、2<x<a2 < x < ax<1x < -1 または x>2.5x > 2.5 を同時に満たす整数 xx がただ一つである必要があります。
x<1x < -1 を満たす整数がないので、2<x<a2 < x < ax>2.5x > 2.5 を同時に満たす整数 xx がただ一つである必要があります。
2<x<a2 < x < ax>2.5x > 2.5 を満たす整数 xx は 3 である必要があり、3<a43 < a \leq 4 の範囲に aa が存在すれば良い。
このとき、x=3x = 3 である。
a=4a = 4 のとき、2<x<42 < x < 4を満たす xx33 であり、x=3x=32x23x5>02x^2 - 3x - 5 > 0を満たします。
3<a3 < a であれば、x=3x = 3のみ。
3<a43 < a \le 4
もし a=4a = 4 のとき、2<x<42 < x < 4 を満たす整数は3のみであり、これは条件を満たします。
もし a>4a > 4 となると、2<x<a2 < x < a を満たす整数は3, 4,...となってしまうので、条件に反します。

3. 最終的な答え

3<a43 < a \le 4 のとき x=3x=3
a=4a = 4 のとき、x=3x = 3
よって、3<a43 < a \le 4x=3x=3
aa の値の範囲:3<a43 < a \le 4
そのときの整数 xx の値:33

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