$a, b, x$ は実数、$n$ は自然数とします。次の命題の真偽を調べ、偽のときは反例を1つ示してください。 (1) $a = 0 \implies ab = 0$ (2) $a^2 = 3a \implies a = 3$ (3) $|x| > 1 \implies x \geq 1$ (4) $n$ は2の倍数 $\implies$ $n$ は4の倍数

代数学命題真偽反例絶対値倍数
2025/8/1

1. 問題の内容

a,b,xa, b, x は実数、nn は自然数とします。次の命題の真偽を調べ、偽のときは反例を1つ示してください。
(1) a=0    ab=0a = 0 \implies ab = 0
(2) a2=3a    a=3a^2 = 3a \implies a = 3
(3) x>1    x1|x| > 1 \implies x \geq 1
(4) nn は2の倍数     \implies nn は4の倍数

2. 解き方の手順

(1) a=0a = 0 のとき、ab=0ab = 0 は常に成り立つので、この命題は真です。
(2) a2=3aa^2 = 3a を満たす aaa23a=0a^2 - 3a = 0 より a(a3)=0a(a-3) = 0 となるので、a=0a = 0 または a=3a = 3 です。したがって、a=0a = 0 のとき a2=3aa^2 = 3a を満たしますが、a=3a = 3 ではありません。よってこの命題は偽であり、反例は a=0a = 0 です。
(3) x>1|x| > 1x>1x > 1 または x<1x < -1 を意味します。したがって、x<1x < -1 のとき x1x \geq 1 は成り立ちません。よってこの命題は偽であり、反例は x=2x = -2 などです。
(4) nn が2の倍数であるとき、nn2k2k (kk は自然数) と表せます。nn が4の倍数であるためには、n=4mn = 4m (mm は自然数) と表せなければなりません。n=2kn = 2k4m4m でない場合があるので、この命題は偽です。例えば、n=2n = 2 は2の倍数ですが、4の倍数ではありません。よって、反例は n=2n = 2 です。

3. 最終的な答え

(1) 真
(2) 偽、反例:a=0a=0
(3) 偽、反例:x=2x=-2
(4) 偽、反例:n=2n=2

「代数学」の関連問題

以下の3つの文を、全称記号($\forall$)または存在記号($\exists$)を用いて表現する問題です。 1. すべての自然数は整数に含まれる 2. 3以下の有理数が存在する ...

論理集合全称記号存在記号数理論理
2025/8/1

問題は全部で4問あります。 * 問1: 与えられた数が有理数か無理数かを判定する。 * 問2: 空欄に当てはまる適切な語を選ぶ。 * 問3: 連立一次方程式を解く。 * 問4: 絶対値...

有理数無理数連立方程式絶対値必要条件十分条件
2025/8/1

2次方程式 $x^2 - ax + a + 3 = 0$ が異なる2つの負の解を持つとき、定数 $a$ の値の範囲を求める。

二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/8/1

与えられた複数の2次方程式を解く問題です。方程式は、因数分解された形、一般形、または少し変形された形で与えられています。

二次方程式因数分解
2025/8/1

与えられた方程式 $2(x+3)(x-3) = x(9-x)$ を解いて、$x$ の値を求めます。

二次方程式方程式解の公式因数分解
2025/8/1

$\sin\theta\cos\theta = -\frac{1}{2}$ ($0^\circ < \theta < 180^\circ$) のとき、以下の値を求めよ。 (1) $\sin\theta...

三角関数三角関数の加法定理三角関数の相互関係
2025/8/1

$\sin \theta \cos \theta = -\frac{1}{2}$ ($0^\circ < \theta < 180^\circ$)のとき、$\sin \theta + \cos \th...

三角関数三角恒等式方程式
2025/8/1

$y$ が $x$ の2乗に比例する関数で、$x$ の値が2から4まで増加するとき、変化の割合が2となる関数の式を求める。

二次関数変化の割合比例
2025/8/1

与えられたグラフは関数 $y=ax^2$ のグラフです。 (1) グラフから $a$ の値を求めます。 (2) $x = \frac{3}{2}$ のとき、$y$ の値を求めます。

二次関数グラフ方程式
2025/8/1

関数 $y = -x^2$ について、次の各場合に $x$ が増加するときの変化の割合を求めます。 (1) $x$ が 2 から 4 まで増加するとき (2) $x$ が -4 から -1 まで増加す...

二次関数変化の割合関数
2025/8/1