一辺の長さが5の正四面体ABCDがあり、辺BCの中点をMとする。∠AMD = θとし、頂点AからMDに下ろした垂線をANとする。 (1) cosθの値を求める。 (2) ANの長さを求める。 (3) BNの長さを求める。

幾何学正四面体余弦定理三平方の定理空間図形三角比
2025/8/1

1. 問題の内容

一辺の長さが5の正四面体ABCDがあり、辺BCの中点をMとする。∠AMD = θとし、頂点AからMDに下ろした垂線をANとする。
(1) cosθの値を求める。
(2) ANの長さを求める。
(3) BNの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
三角形AMDにおいて、余弦定理を用いる。
AM = DM = 532\frac{5\sqrt{3}}{2}、AD = 5であるから、
AD2=AM2+DM22AMDMcosθAD^2 = AM^2 + DM^2 - 2 \cdot AM \cdot DM \cdot cos\theta
52=(532)2+(532)22532532cosθ5^2 = (\frac{5\sqrt{3}}{2})^2 + (\frac{5\sqrt{3}}{2})^2 - 2 \cdot \frac{5\sqrt{3}}{2} \cdot \frac{5\sqrt{3}}{2} \cdot cos\theta
25=754+754752cosθ25 = \frac{75}{4} + \frac{75}{4} - \frac{75}{2} cos\theta
25=1504752cosθ25 = \frac{150}{4} - \frac{75}{2} cos\theta
100=150150cosθ100 = 150 - 150 cos\theta
150cosθ=50150 cos\theta = 50
cosθ=50150=13cos\theta = \frac{50}{150} = \frac{1}{3}
(2)
三角形AMDの面積を考える。
12AMDMsinθ=12MDAN\frac{1}{2} \cdot AM \cdot DM \cdot sin\theta = \frac{1}{2} \cdot MD \cdot AN
AN=AMsinθAN = AM \cdot sin\theta
sin2θ+cos2θ=1sin^2\theta + cos^2\theta = 1 より、
sin2θ=1(13)2=119=89sin^2\theta = 1 - (\frac{1}{3})^2 = 1 - \frac{1}{9} = \frac{8}{9}
sinθ=89=223sin\theta = \sqrt{\frac{8}{9}} = \frac{2\sqrt{2}}{3}
AN=532223=563AN = \frac{5\sqrt{3}}{2} \cdot \frac{2\sqrt{2}}{3} = \frac{5\sqrt{6}}{3}
(3)
三角形ANDに三平方の定理を用いる。
AN2+ND2=AD2AN^2 + ND^2 = AD^2
ND=AD2AN2=52(563)2=252569=25503=75503=253=53=533ND = \sqrt{AD^2 - AN^2} = \sqrt{5^2 - (\frac{5\sqrt{6}}{3})^2} = \sqrt{25 - \frac{25 \cdot 6}{9}} = \sqrt{25 - \frac{50}{3}} = \sqrt{\frac{75-50}{3}} = \sqrt{\frac{25}{3}} = \frac{5}{\sqrt{3}} = \frac{5\sqrt{3}}{3}
MD=532MD = \frac{5\sqrt{3}}{2}なので、
MN=MDND=532533=1531036=536MN = MD - ND = \frac{5\sqrt{3}}{2} - \frac{5\sqrt{3}}{3} = \frac{15\sqrt{3}-10\sqrt{3}}{6} = \frac{5\sqrt{3}}{6}
三角形ANBに三平方の定理を用いる。
BN2=AN2+AB22ANABcosNABBN^2 = AN^2 + AB^2 - 2AN \cdot AB \cos\angle NABではなく、
BN2=AN2+MN2BN^2 = AN^2 + MN^2 (仮定)
BN=AN2+MN2=(563)2+(536)2=2569+25336=1006+2512=200+2512=22512=754=532BN = \sqrt{AN^2 + MN^2} = \sqrt{(\frac{5\sqrt{6}}{3})^2 + (\frac{5\sqrt{3}}{6})^2} = \sqrt{\frac{25 \cdot 6}{9} + \frac{25 \cdot 3}{36}} = \sqrt{\frac{100}{6} + \frac{25}{12}} = \sqrt{\frac{200+25}{12}} = \sqrt{\frac{225}{12}} = \sqrt{\frac{75}{4}} = \frac{5\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=13\cos\theta = \frac{1}{3}
(2) AN=563AN = \frac{5\sqrt{6}}{3}
(3) BN=532BN = \frac{5\sqrt{3}}{2}

「幾何学」の関連問題

与えられた条件から平面の方程式を求める問題です。 (1) 点 $(1, 6, -1)$ を通り、ベクトル $\vec{n} = (2, -1, 4)$ に垂直な平面の方程式を求めます。 (2) 点 $...

平面の方程式ベクトル法線ベクトル外積
2025/8/2

円 $C: x^2 + y^2 - 6ax - 4ay + 26a - 65 = 0$ が与えられています。 (1) 円Cの中心の座標を求める。 (2) 円Cが定点A, Bを通る時、A, Bの座標を求...

座標接線方程式
2025/8/2

長方形ABCDにおいて、AB=6cm, BC=12cmである。点PはAからBへ毎秒1cmで移動し、点QはDからAへ毎秒2cmで移動する。PとQが同時に出発するとき、以下の問いに答える。 (1) $x$...

長方形面積二次方程式代数
2025/8/2

与えられた2つの1次関数のグラフを描く問題です。 (1) $y = -4x + 12$ (2) $y = \frac{1}{3}x + \frac{2}{3}$

一次関数グラフ直線のグラフ座標平面
2025/8/2

直角二等辺三角形ABCがあり、AB = BC = 6cmです。点Pは辺AB上を毎秒1cmの速さでAからBへ、点Qは辺CB上を毎秒1cmの速さでCからBへ移動します。PとQが同時に出発するとき、三角形P...

三角形面積方程式速さ直角二等辺三角形
2025/8/2

図の斜線部分の面積を求める問題です。問題は(1)と(2)の二つあります。

面積扇形三角形図形計算
2025/8/2

与えられた図形の面積と一部の辺の長さから、指定された場所の長さを求める問題です。 (1) 三角形と半円が組み合わさった図形で、三角形の高さを求めます。 (2) 台形で、下底の長さを求めます。 (3) ...

面積三角形半円台形ひし形図形
2025/8/2

与えられた5つの図形の面積をそれぞれ計算します。それぞれの図形には長さの情報が記載されています。

面積図形三角形台形ひし形扇形
2025/8/2

図において、2つの斜線部分の面積が等しいとき、$x$の値を求める問題です。円周率は3.14とします。

面積図形三角形四分円
2025/8/2

斜線部分の面積を求める問題です。斜線部分は、直角三角形から半円を引いた図形になっています。円周率は $3.14$ とします。

面積図形三角形計算
2025/8/2