一辺の長さが2の正四面体OABCにおいて、辺ABの中点をMとする。 (1) $\sin \angle OMC$ の値を求める。 (2) $\triangle OMC$ の面積 $S$ を求める。 (3) 正四面体OABCの体積 $V$ を求める。

幾何学正四面体三角比空間図形体積面積余弦定理
2025/8/1

1. 問題の内容

一辺の長さが2の正四面体OABCにおいて、辺ABの中点をMとする。
(1) sinOMC\sin \angle OMC の値を求める。
(2) OMC\triangle OMC の面積 SS を求める。
(3) 正四面体OABCの体積 VV を求める。

2. 解き方の手順

(1) sinOMC\sin \angle OMC の値を求める。
OMA\triangle OMACMB\triangle CMB は合同な直角三角形なので、OM=CMOM = CMである。
OM=CM=OA2AM2=2212=3OM = CM = \sqrt{OA^2 - AM^2} = \sqrt{2^2 - 1^2} = \sqrt{3}
OC=2OC = 2
OMC\triangle OMCにおいて余弦定理を用いると
OC2=OM2+CM22OMCMcosOMCOC^2 = OM^2 + CM^2 - 2OM \cdot CM \cos \angle OMC
22=(3)2+(3)2233cosOMC2^2 = (\sqrt{3})^2 + (\sqrt{3})^2 - 2\sqrt{3} \cdot \sqrt{3} \cos \angle OMC
4=3+36cosOMC4 = 3 + 3 - 6 \cos \angle OMC
6cosOMC=26 \cos \angle OMC = 2
cosOMC=13\cos \angle OMC = \frac{1}{3}
sin2OMC+cos2OMC=1\sin^2 \angle OMC + \cos^2 \angle OMC = 1より
sin2OMC=1(13)2=119=89\sin^2 \angle OMC = 1 - (\frac{1}{3})^2 = 1 - \frac{1}{9} = \frac{8}{9}
sinOMC=89=223\sin \angle OMC = \sqrt{\frac{8}{9}} = \frac{2\sqrt{2}}{3}
(2) OMC\triangle OMC の面積 SS を求める。
S=12OMCMsinOMC=1233223=123223=2S = \frac{1}{2} OM \cdot CM \sin \angle OMC = \frac{1}{2} \sqrt{3} \cdot \sqrt{3} \cdot \frac{2\sqrt{2}}{3} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot \frac{2\sqrt{2}}{3} = \sqrt{2}
(3) 正四面体OABCの体積 VV を求める。
正四面体の頂点Oから底面ABCに下ろした垂線の足をHとすると、HはABC\triangle ABCの重心となる。
ABC\triangle ABCの面積は34×22=3\frac{\sqrt{3}}{4} \times 2^2 = \sqrt{3}
AH=23×32×2=233AH = \frac{2}{3} \times \frac{\sqrt{3}}{2} \times 2 = \frac{2\sqrt{3}}{3}
OH=OA2AH2=22(233)2=4129=36129=249=263OH = \sqrt{OA^2 - AH^2} = \sqrt{2^2 - (\frac{2\sqrt{3}}{3})^2} = \sqrt{4 - \frac{12}{9}} = \sqrt{\frac{36-12}{9}} = \sqrt{\frac{24}{9}} = \frac{2\sqrt{6}}{3}
V=13×ABC×OH=13×3×263=2189=2×329=223V = \frac{1}{3} \times \triangle ABC \times OH = \frac{1}{3} \times \sqrt{3} \times \frac{2\sqrt{6}}{3} = \frac{2\sqrt{18}}{9} = \frac{2 \times 3\sqrt{2}}{9} = \frac{2\sqrt{2}}{3}

3. 最終的な答え

(1) sinOMC=223\sin \angle OMC = \frac{2\sqrt{2}}{3}
(2) S=2S = \sqrt{2}
(3) V=223V = \frac{2\sqrt{2}}{3}

「幾何学」の関連問題

曲線 $y = x^2 (x \ge 0)$ 上に点A、曲線 $y = \frac{1}{4}x^2 (x \ge 0)$ 上に点Bをとり、x軸上に点C, Dをとって長方形ACDBを作る。点Aのx座標...

座標平面二次関数長方形正方形方程式
2025/8/2

平行四辺形ABCDにおいて、$\angle ABC = \frac{\pi}{6}$, $AB = a$, $BC = b$, $a \le b$とする。次の条件を満たす長方形EFGHを考え、その面積...

平行四辺形長方形面積三角関数最大値
2025/8/2

中心がP、半径がrの円Cがある。この円Cは以下の条件を満たす。 (a) 円 $C_1: x^2 + y^2 - 1 = 0$ と円 $C_2: x^2 + y^2 - 6x + 5 = 0$ に外接す...

外接座標距離三角比
2025/8/2

与えられた条件から平面の方程式を求める問題です。 (1) 点 $(1, 6, -1)$ を通り、ベクトル $\vec{n} = (2, -1, 4)$ に垂直な平面の方程式を求めます。 (2) 点 $...

平面の方程式ベクトル法線ベクトル外積
2025/8/2

円 $C: x^2 + y^2 - 6ax - 4ay + 26a - 65 = 0$ が与えられています。 (1) 円Cの中心の座標を求める。 (2) 円Cが定点A, Bを通る時、A, Bの座標を求...

座標接線方程式
2025/8/2

長方形ABCDにおいて、AB=6cm, BC=12cmである。点PはAからBへ毎秒1cmで移動し、点QはDからAへ毎秒2cmで移動する。PとQが同時に出発するとき、以下の問いに答える。 (1) $x$...

長方形面積二次方程式代数
2025/8/2

与えられた2つの1次関数のグラフを描く問題です。 (1) $y = -4x + 12$ (2) $y = \frac{1}{3}x + \frac{2}{3}$

一次関数グラフ直線のグラフ座標平面
2025/8/2

直角二等辺三角形ABCがあり、AB = BC = 6cmです。点Pは辺AB上を毎秒1cmの速さでAからBへ、点Qは辺CB上を毎秒1cmの速さでCからBへ移動します。PとQが同時に出発するとき、三角形P...

三角形面積方程式速さ直角二等辺三角形
2025/8/2

図の斜線部分の面積を求める問題です。問題は(1)と(2)の二つあります。

面積扇形三角形図形計算
2025/8/2

与えられた図形の面積と一部の辺の長さから、指定された場所の長さを求める問題です。 (1) 三角形と半円が組み合わさった図形で、三角形の高さを求めます。 (2) 台形で、下底の長さを求めます。 (3) ...

面積三角形半円台形ひし形図形
2025/8/2