中心がP、半径がrの円Cがある。この円Cは以下の条件を満たす。 (a) 円 $C_1: x^2 + y^2 - 1 = 0$ と円 $C_2: x^2 + y^2 - 6x + 5 = 0$ に外接する。 (b) 中心Pは第1象限にあり、Pと原点を結ぶ線分とx軸の正の部分とのなす角が60度である。 このとき、円Cの半径rと中心Pの座標を求めよ。

幾何学外接座標距離三角比
2025/8/2

1. 問題の内容

中心がP、半径がrの円Cがある。この円Cは以下の条件を満たす。
(a) 円 C1:x2+y21=0C_1: x^2 + y^2 - 1 = 0 と円 C2:x2+y26x+5=0C_2: x^2 + y^2 - 6x + 5 = 0 に外接する。
(b) 中心Pは第1象限にあり、Pと原点を結ぶ線分とx軸の正の部分とのなす角が60度である。
このとき、円Cの半径rと中心Pの座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(a) 円 C1C_1 は中心(0,0)、半径1の円である。円 C2C_2(x3)2+y2=4(x-3)^2 + y^2 = 4 と変形できるので、中心(3,0)、半径2の円である。
(b) 中心Pは第1象限にあり、Pと原点を結ぶ線分とx軸の正の部分とのなす角が60度なので、Pの座標は (a,3a)(a, \sqrt{3}a) と表せる。
(c) 円Cが円 C1C_1 に外接するので、中心間の距離は半径の和に等しい。
(a0)2+(3a0)2=r+1\sqrt{(a-0)^2 + (\sqrt{3}a - 0)^2} = r+1
a2+3a2=r+1\sqrt{a^2 + 3a^2} = r+1
4a2=r+1\sqrt{4a^2} = r+1
2a=r+12a = r+1
(d) 円Cが円 C2C_2 に外接するので、中心間の距離は半径の和に等しい。
(a3)2+(3a0)2=r+2\sqrt{(a-3)^2 + (\sqrt{3}a - 0)^2} = r+2
a26a+9+3a2=r+2\sqrt{a^2 - 6a + 9 + 3a^2} = r+2
4a26a+9=r+2\sqrt{4a^2 - 6a + 9} = r+2
(e) 2a=r+12a = r+1 より、r=2a1r = 2a-1 である。これを4a26a+9=r+2\sqrt{4a^2 - 6a + 9} = r+2に代入すると、
4a26a+9=(2a1)+2\sqrt{4a^2 - 6a + 9} = (2a-1)+2
4a26a+9=2a+1\sqrt{4a^2 - 6a + 9} = 2a+1
両辺を2乗して
4a26a+9=4a2+4a+14a^2 - 6a + 9 = 4a^2 + 4a + 1
6a+9=4a+1-6a + 9 = 4a + 1
10a=810a = 8
a=45a = \frac{4}{5}
(f) r=2a1=2451=851=35r = 2a - 1 = 2 \cdot \frac{4}{5} - 1 = \frac{8}{5} - 1 = \frac{3}{5}
Pの座標は(45,435)(\frac{4}{5}, \frac{4\sqrt{3}}{5})

3. 最終的な答え

半径rは 35\frac{3}{5}
中心Pの座標は (45,435)(\frac{4}{5}, \frac{4\sqrt{3}}{5})

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