(1) 次の2次方程式の解の種類を判別する。 (i) $2x^2 - 3x + 4 = 0$ (ii) $3x^2 + 4x - 1 = 0$ (iii) $x^2 + 2\sqrt{3}x + 3 = 0$ (2) 2次方程式 $x^2 - 2ax + a + 2 = 0$ が実数解をもつとき、定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式解の判別不等式
2025/8/1

1. 問題の内容

(1) 次の2次方程式の解の種類を判別する。
(i) 2x23x+4=02x^2 - 3x + 4 = 0
(ii) 3x2+4x1=03x^2 + 4x - 1 = 0
(iii) x2+23x+3=0x^2 + 2\sqrt{3}x + 3 = 0
(2) 2次方程式 x22ax+a+2=0x^2 - 2ax + a + 2 = 0 が実数解をもつとき、定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2次方程式の解の種類を判別するには、判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac を計算します。
- D>0D > 0 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
- D=0D = 0 のとき、重解を持つ。
- D<0D < 0 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。
(i) 2x23x+4=02x^2 - 3x + 4 = 0 について、 a=2a = 2, b=3b = -3, c=4c = 4 なので、
D=(3)24(2)(4)=932=23D = (-3)^2 - 4(2)(4) = 9 - 32 = -23
D<0D < 0 より、異なる2つの虚数解を持つ。
(ii) 3x2+4x1=03x^2 + 4x - 1 = 0 について、a=3a = 3, b=4b = 4, c=1c = -1 なので、
D=424(3)(1)=16+12=28D = 4^2 - 4(3)(-1) = 16 + 12 = 28
D>0D > 0 より、異なる2つの実数解を持つ。
(iii) x2+23x+3=0x^2 + 2\sqrt{3}x + 3 = 0 について、a=1a = 1, b=23b = 2\sqrt{3}, c=3c = 3 なので、
D=(23)24(1)(3)=1212=0D = (2\sqrt{3})^2 - 4(1)(3) = 12 - 12 = 0
D=0D = 0 より、重解を持つ。
(2) 2次方程式 x22ax+a+2=0x^2 - 2ax + a + 2 = 0 が実数解をもつためには、判別式 D0D \ge 0 である必要があります。
D=(2a)24(1)(a+2)=4a24a8D = (-2a)^2 - 4(1)(a + 2) = 4a^2 - 4a - 8
4a24a804a^2 - 4a - 8 \ge 0
a2a20a^2 - a - 2 \ge 0
(a2)(a+1)0(a - 2)(a + 1) \ge 0
したがって、a1a \le -1 または a2a \ge 2

3. 最終的な答え

(1)
(i) 異なる2つの虚数解
(ii) 異なる2つの実数解
(iii) 重解
(2) a1a \le -1 または a2a \ge 2

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