(1) クラメルの公式を用いて、連立一次方程式 $ \begin{cases} 7x + 3y - 7z = 0 \\ -3x - y + 4z = 1 \\ -x - 2y + 6z = 0 \end{cases} $ の解のうち、$z$を求める。 (2) 4次正方行列 $ A = \begin{bmatrix} 0 & 3 & 3 & 2 \\ -2 & -4 & 5 & -2 \\ 2 & 5 & 2 & -3 \\ -1 & -4 & -3 & 2 \end{bmatrix} $ の逆行列 $A^{-1}$ の (2, 3) 成分を、余因子を使って計算する。ただし、$|A| = 37$ であることを用いる。 (3) 次の行列式の値を求める。 $ \begin{vmatrix} -2 & 0 & -1 & 1 \\ 1 & -3 & 1 & -1 \\ 1 & 0 & 1 & -2 \\ -1 & -3 & 0 & -1 \end{vmatrix} $
2025/8/2
1. 問題の内容
(1) クラメルの公式を用いて、連立一次方程式
の解のうち、を求める。
(2) 4次正方行列
の逆行列 の (2, 3) 成分を、余因子を使って計算する。ただし、 であることを用いる。
(3) 次の行列式の値を求める。
2. 解き方の手順
(1) クラメルの公式を用いる。
与えられた連立一次方程式を行列で表現すると、
係数行列をとする。
を求めるために、の3列目を右辺のベクトルで置き換えた行列の行列式を計算する。
クラメルの公式より、
(2) 余因子を用いる。
の(2,3)成分は、で与えられる。ここで、はの(3,2)成分の余因子。
はから3行と2列を取り除いた行列の行列式である。
したがって、の(2,3)成分は
(3) 行列式の計算
与えられた行列式を計算する。3行目に関して展開する。
行列式 =
3. 最終的な答え
(1)
(2) の (2, 3) 成分 =
(3) 行列式 =