公比が正の数である等比数列があり、第3項が6、第5項が12である。 (1) 初項と公比を求める。 (2) 初項から第n項までの和を求める。 (3) 初項から第n項までの各項の平方の和を求める。

代数学等比数列数列の和初項公比
2025/8/1

1. 問題の内容

公比が正の数である等比数列があり、第3項が6、第5項が12である。
(1) 初項と公比を求める。
(2) 初項から第n項までの和を求める。
(3) 初項から第n項までの各項の平方の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 初項を aa、公比を rr とおく。第n項は arn1ar^{n-1} で表されるので、
第3項が6より、
ar2=6ar^2 = 6 (1)
第5項が12より、
ar4=12ar^4 = 12 (2)
(2) ÷ (1) より、
ar4ar2=126\frac{ar^4}{ar^2} = \frac{12}{6}
r2=2r^2 = 2
公比は正の数なので、
r=2r = \sqrt{2}
(1)に代入して、
a(2)2=6a(\sqrt{2})^2 = 6
2a=62a = 6
a=3a = 3
(2) 初項から第n項までの和 SnS_n は、
Sn=a(rn1)r1=3((2)n1)21S_n = \frac{a(r^n - 1)}{r-1} = \frac{3((\sqrt{2})^n - 1)}{\sqrt{2}-1}
Sn=3((2)n1)(2+1)(21)(2+1)=3((2)n1)(2+1)21S_n = \frac{3((\sqrt{2})^n - 1)(\sqrt{2}+1)}{(\sqrt{2}-1)(\sqrt{2}+1)} = \frac{3((\sqrt{2})^n - 1)(\sqrt{2}+1)}{2-1}
Sn=3((2)n1)(2+1)=3(2n/21)(2+1)S_n = 3((\sqrt{2})^n - 1)(\sqrt{2}+1) = 3(2^{n/2} - 1)(\sqrt{2}+1)
(3) 初項から第n項までの各項の平方の和を求める。
各項を平方すると、初項 a2a^2、公比 r2r^2 の等比数列になる。
初項は a2=32=9a^2 = 3^2 = 9
公比は r2=(2)2=2r^2 = (\sqrt{2})^2 = 2
平方の和を TnT_n とすると、
Tn=a2((r2)n1)r21=9(2n1)21=9(2n1)T_n = \frac{a^2((r^2)^n - 1)}{r^2 - 1} = \frac{9(2^n - 1)}{2 - 1} = 9(2^n - 1)

3. 最終的な答え

(1) 初項: 3, 公比: 2\sqrt{2}
(2) 3(2n/21)(2+1)3(2^{n/2}-1)(\sqrt{2}+1)
(3) 9(2n1)9(2^n-1)

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