(1) 連続する3つの偶数について、真ん中の数を7倍した数から、最も小さい数と最も大きい数の和を2倍した数を引いた差が、6の倍数になることを証明する。 (2) 連続する4つの整数の和が、最も小さい整数と最も大きい整数の和の2倍に等しくなることを証明する。

代数学整数証明倍数文字式
2025/8/1

1. 問題の内容

(1) 連続する3つの偶数について、真ん中の数を7倍した数から、最も小さい数と最も大きい数の和を2倍した数を引いた差が、6の倍数になることを証明する。
(2) 連続する4つの整数の和が、最も小さい整数と最も大きい整数の和の2倍に等しくなることを証明する。

2. 解き方の手順

(1)
まず、連続する3つの偶数を文字で表す。最も小さい偶数を 2n2n とすると、連続する3つの偶数は 2n,2n+2,2n+42n, 2n+2, 2n+4 と表せる。
真ん中の数は 2n+22n+2 なので、真ん中の数を7倍した数は 7(2n+2)=14n+147(2n+2) = 14n+14 である。
最も小さい数と最も大きい数の和は (2n)+(2n+4)=4n+4(2n) + (2n+4) = 4n+4 である。
その和を2倍した数は 2(4n+4)=8n+82(4n+4) = 8n+8 である。
したがって、真ん中の数を7倍した数から、最も小さい数と最も大きい数の和を2倍した数を引いた差は
(14n+14)(8n+8)=14n+148n8=6n+6=6(n+1)(14n+14) - (8n+8) = 14n + 14 - 8n - 8 = 6n + 6 = 6(n+1)
nn は整数なので、n+1n+1 も整数である。したがって、6(n+1)6(n+1) は6の倍数である。
(2)
連続する4つの整数を文字で表す。最も小さい整数を nn とすると、連続する4つの整数は n,n+1,n+2,n+3n, n+1, n+2, n+3 と表せる。
連続する4つの整数の和は n+(n+1)+(n+2)+(n+3)=4n+6n + (n+1) + (n+2) + (n+3) = 4n + 6 である。
最も小さい整数は nn で、最も大きい整数は n+3n+3 である。
最も小さい整数と最も大きい整数の和は n+(n+3)=2n+3n + (n+3) = 2n+3 である。
その和の2倍は 2(2n+3)=4n+62(2n+3) = 4n+6 である。
したがって、連続する4つの整数の和は、最も小さい整数と最も大きい整数の和の2倍に等しい。

3. 最終的な答え

(1) 連続する3つの偶数において、真ん中の数を7倍した数から、最も小さい数と最も大きい数の和を2倍した数を引いた差は、6(n+1)6(n+1)となり、これは6の倍数である。
(2) 連続する4つの整数の和は4n+64n+6であり、最も小さい整数と最も大きい整数の和の2倍も4n+64n+6である。したがって、連続する4つの整数の和は、最も小さい整数と最も大きい整数の和の2倍に等しい。

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