複素数平面において、点 $P(1-\sqrt{3}i)$ を中心とする円に内接する正三角形があり、その頂点の一つが $A(2)$ であるとき、残りの2つの頂点を表す複素数を求める。

幾何学複素数平面正三角形回転複素数
2025/8/1

1. 問題の内容

複素数平面において、点 P(13i)P(1-\sqrt{3}i) を中心とする円に内接する正三角形があり、その頂点の一つが A(2)A(2) であるとき、残りの2つの頂点を表す複素数を求める。

2. 解き方の手順

まず、点Aを中心とする円の半径を計算します。半径は r=2(13i)=1+3i=12+(3)2=1+3=4=2r = |2 - (1-\sqrt{3}i)| = |1 + \sqrt{3}i| = \sqrt{1^2 + (\sqrt{3})^2} = \sqrt{1+3} = \sqrt{4} = 2 となります。
正三角形の頂点は、中心の周りに 2π/32\pi/3 ラジアンずつ回転しています。したがって、残りの2つの頂点は、点Aを中心として 2π/32\pi/34π/34\pi/3 回転した点になります。
複素数平面上での回転は、複素数を掛け算することで実現できます。回転の中心を原点に移すために、AP=2(13i)=1+3iA-P = 2 - (1 - \sqrt{3}i) = 1 + \sqrt{3}i を考えます。
ei(2π/3)=cos(2π/3)+isin(2π/3)=12+32ie^{i(2\pi/3)} = \cos(2\pi/3) + i\sin(2\pi/3) = -\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i
ei(4π/3)=cos(4π/3)+isin(4π/3)=1232ie^{i(4\pi/3)} = \cos(4\pi/3) + i\sin(4\pi/3) = -\frac{1}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}i
AP=1+3iA - P = 1 + \sqrt{3}i2π/32\pi/3 回転させた点は、 (1+3i)(12+32i)=12+32i32i+32i2=1232=2(1+\sqrt{3}i)(-\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i) = -\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i - \frac{\sqrt{3}}{2}i + \frac{3}{2}i^2 = -\frac{1}{2} - \frac{3}{2} = -2 です。
したがって、この頂点は P+(2)=13i2=13iP + (-2) = 1 - \sqrt{3}i - 2 = -1 - \sqrt{3}i となります。
AP=1+3iA - P = 1 + \sqrt{3}i4π/34\pi/3 回転させた点は、 (1+3i)(1232i)=1232i32i32i2=12+323i=13i(1+\sqrt{3}i)(-\frac{1}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}i) = -\frac{1}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}i - \frac{\sqrt{3}}{2}i - \frac{3}{2}i^2 = -\frac{1}{2} + \frac{3}{2} - \sqrt{3}i = 1 - \sqrt{3}i です。
したがって、この頂点は P+(13i)=13i+13i=223iP + (1 - \sqrt{3}i) = 1 - \sqrt{3}i + 1 - \sqrt{3}i = 2 - 2\sqrt{3}i となります。

3. 最終的な答え

13i-1-\sqrt{3}i223i2-2\sqrt{3}i

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