$a$ を正の定数とする。$\theta$ の方程式 $\sin(a\theta) + \sqrt{3}\cos(a\theta) = 1$ について、以下の問いに答える。 (1) $\sin(\theta+\frac{\pi}{3})$ を $\sin\theta$, $\cos\theta$ の式で表す。 (2) $a=1$ のとき、(*) を $0 \le \theta < 2\pi$ において解く。 (3) (*) の $\theta \ge 0$ を満たす $\theta$ のうち、小さい方から4つを $a$ を用いて表す。 (4) $N$ を正の整数とする。$0 \le \theta < 2\pi$ において、(*) の解がちょうど $2N$ 個存在するような $a$ の値の範囲を $N$ を用いて表す。
2025/8/1
1. 問題の内容
を正の定数とする。 の方程式
について、以下の問いに答える。
(1) を , の式で表す。
(2) のとき、(*) を において解く。
(3) (*) の を満たす のうち、小さい方から4つを を用いて表す。
(4) を正の整数とする。 において、(*) の解がちょうど 個存在するような の値の範囲を を用いて表す。
2. 解き方の手順
(1) 三角関数の加法定理より、
(2) のとき、与えられた方程式は
両辺を2で割ると、
より、
(3)
( は整数)
より、
小さい方から4つは
(4) において
の個数を考える。
と の範囲にある整数の個数の和が になれば良い。
なので、 の範囲にある整数の個数が 個、 の範囲にある整数の個数が 個となる必要がある。
範囲にある最小の は、それぞれ である。
よって、. ただしこれは違う。
とすると
解の個数は、 and を満たすような非負の整数 の個数の和になる。
解の個数が なので、 かつ であれば良い。
かつ .
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)