問題4は絶対値記号を含む方程式 $|x^2 - x - 6| = 2x$ について、いくつかの設問に答える問題です。問題5は需要曲線 $P = 18 - 2Q$ と供給曲線 $P = Q$ が与えられた状況下で、完全競争市場と独占市場における均衡価格、取引量、余剰、企業の収入、費用、利潤を計算する問題です。

代数学絶対値二次方程式経済学需要曲線供給曲線市場均衡消費者余剰生産者余剰微分
2025/8/1

1. 問題の内容

問題4は絶対値記号を含む方程式 x2x6=2x|x^2 - x - 6| = 2x について、いくつかの設問に答える問題です。問題5は需要曲線 P=182QP = 18 - 2Q と供給曲線 P=QP = Q が与えられた状況下で、完全競争市場と独占市場における均衡価格、取引量、余剰、企業の収入、費用、利潤を計算する問題です。

2. 解き方の手順

問題4
(1) x2x6x^2 - x - 6 が負になる xx の範囲を求める。
x2x6=(x3)(x+2)<0x^2 - x - 6 = (x - 3)(x + 2) < 0 より、2<x<3-2 < x < 3。したがって、(ア)は-2、(イ)は3。
(2) 2<x<3-2 < x < 3 のとき、x2x6=x2+x+6|x^2 - x - 6| = -x^2 + x + 6
x2+x+6=2x-x^2 + x + 6 = 2x を解く。
x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0
(x+3)(x2)=0(x+3)(x-2) = 0
x=3,2x = -3, 2
2<x<3-2 < x < 3 の範囲なので、x=2x = 2。したがって、(ウ)は2。
(3) x2x6=2xx^2 - x - 6 = 2x を解く。
x23x6=0x^2 - 3x - 6 = 0
解の公式より、x=(3)±(3)24(1)(6)2(1)=3±9+242=3±332x = \frac{-(-3) \pm \sqrt{(-3)^2 - 4(1)(-6)}}{2(1)} = \frac{3 \pm \sqrt{9 + 24}}{2} = \frac{3 \pm \sqrt{33}}{2}。したがって、(オ)は3、(※)は33、(エ)は2。
x2x6|x^2-x-6| の値が負ではないxxの範囲は、x2x \le -2またはx3x \ge 3
x2x6=2x|x^2 - x - 6| = 2x が成立する xx の値を考える。x2x\le-2ではx2x6x^2-x-6は正であり、x2x6=2xx^2-x-6 = 2xより、x23x6=0x^2-3x-6=0。この方程式の解は(3)で求めたようにx=3±332x=\frac{3 \pm \sqrt{33}}{2}であり、33322\frac{3-\sqrt{33}}{2} \le -2なので、この解は条件を満たす。また、x3x\ge3ではx2x6x^2-x-6は正であり、x2x6=2xx^2-x-6 = 2xより、x23x6=0x^2-3x-6=0。この方程式の解は(3)で求めたようにx=3±332x=\frac{3 \pm \sqrt{33}}{2}であり、3+3323\frac{3+\sqrt{33}}{2} \ge 3なので、この解は条件を満たす。2<x<3-2 < x < 3の範囲では、x=2x=2という解が見つかっているので、合計で3つ解が存在する。
したがって、(カ)は3。
問題5
(1) 完全競争市場では、P=182QP = 18 - 2QP=QP = Q が等しい。
182Q=Q18 - 2Q = Q
3Q=183Q = 18
Q=6Q = 6。したがって、(イ)は6。
P=6P = 6。したがって、(ア)は6。
消費者余剰は、Q=0Q=0からQ=6Q=6までの需要曲線の下の面積から、価格P=6P=6を引いたもの。06(182Q)dQ66=[18QQ2]0636=1863636=10872=36\int_0^6 (18-2Q) dQ - 6*6 = [18Q - Q^2]_0^6 - 36 = 18*6 - 36 - 36 = 108 - 72 = 36
生産者余剰は、P=6P=6, Q=6Q=6なので、66/2=186*6/2 = 18
(2) 企業の収入は P(Q)×Q=(182Q)×Q=18Q2Q2P(Q) \times Q = (18 - 2Q) \times Q = 18Q - 2Q^2
したがって、(ウ)は2、(エ)は18、(オ)は1。
企業の費用は C(Q)=12Q2C(Q) = \frac{1}{2}Q^2
利潤は 18Q2Q212Q2=18Q52Q218Q - 2Q^2 - \frac{1}{2}Q^2 = 18Q - \frac{5}{2}Q^2
利潤を最大化するには、利潤を QQ で微分して0とおく。
185Q=018 - 5Q = 0
Q=185Q = \frac{18}{5}。したがって、(*)は18。
利潤は 18(185)52(185)2=182518210=324532410=32410=32.4=162518(\frac{18}{5}) - \frac{5}{2}(\frac{18}{5})^2 = \frac{18^2}{5} - \frac{18^2}{10} = \frac{324}{5} - \frac{324}{10} = \frac{324}{10} = 32.4 = \frac{162}{5}。したがって、(▽▽)は162/5。

3. 最終的な答え

問題4:
(ア) -2
(イ) 3
(ウ) 2
(オ) 3
(※) 33
(エ) 2
(カ) 3
問題5:
(ア) 6
(イ) 6
消費者余剰 (※※): 36
生産者余剰 (☆☆): 18
企業の収入: -(ウ) Q² + (エ) (オ) Q = -2Q² + 18Q
(*) 18
(▽▽) 162/5

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