絶対値を含む方程式 $|x^2 - x - 6| = 2x$ について、いくつかの問いに答えます。

代数学絶対値方程式因数分解解の公式
2025/8/1
## 問4

1. 問題の内容

絶対値を含む方程式 x2x6=2x|x^2 - x - 6| = 2x について、いくつかの問いに答えます。

2. 解き方の手順

(1) x2x6x^2 - x - 6 の符号について:
x2x6=(x3)(x+2)x^2 - x - 6 = (x-3)(x+2) と因数分解できます。したがって、x2x6<0x^2 - x - 6 < 0 となるのは 2<x<3-2 < x < 3 の範囲です。よって、(ア) は -2、(イ) は 3 です。
(2) 2<x<3-2 < x < 3 において、 x2x6=2x|x^2 - x - 6| = 2x を満たす xx を求める:
この範囲では x2x6=x2+x+6|x^2 - x - 6| = -x^2 + x + 6 なので、x2+x+6=2x-x^2 + x + 6 = 2x を解きます。
x2x+6=0-x^2 - x + 6 = 0
x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0
(x+3)(x2)=0(x+3)(x-2) = 0
x=3,2x = -3, 2
2<x<3-2 < x < 3 の範囲にあるのは x=2x = 2 です。よって、(ウ) は 2 です。
(3) x2x6=2xx^2 - x - 6 = 2x を満たす xx を求める:
x23x6=0x^2 - 3x - 6 = 0
解の公式を用いて、
x=(3)±(3)24(1)(6)2(1)=3±9+242=3±332x = \frac{-(-3) \pm \sqrt{(-3)^2 - 4(1)(-6)}}{2(1)} = \frac{3 \pm \sqrt{9 + 24}}{2} = \frac{3 \pm \sqrt{33}}{2}
よって、x=3±332x = \frac{3 \pm \sqrt{33}}{2} となります。したがって、(オ) は 3、(※) は 33、(エ) は 2 です。
x2x6|x^2 - x - 6| の値が負ではない xx の範囲を考えるとき、方程式 x2x6=2x|x^2 - x - 6| = 2x が成立する xx の値は、(2) より x=2x=2、(3) より x=3±332x = \frac{3 \pm \sqrt{33}}{2} です。
x=3332<0x = \frac{3 - \sqrt{33}}{2} < 0 であり、絶対値の中身が負になる条件を満たさないので解にならない。
x=3+332>3x = \frac{3 + \sqrt{33}}{2} > 3 であり、絶対値の中身が負になる条件を満たさない解である。
したがって、x=2x=2x=3+332x = \frac{3 + \sqrt{33}}{2} が解であるため、(カ) は 2 です。

3. 最終的な答え

(ア) -2
(イ) 3
(ウ) 2
(オ) 3
(※) 33
(エ) 2
(カ) 2
## 問5

1. 問題の内容

需要曲線 P=182QP = 18 - 2Q、供給曲線 P=QP = Q で表される市場について、いくつかの問いに答えます。

2. 解き方の手順

(1) 完全競争市場の場合:
均衡価格 PP^* と均衡取引量 QQ^* は、需要曲線と供給曲線の交点から求められます。
182Q=Q18 - 2Q = Q
3Q=183Q = 18
Q=6Q^* = 6
P=Q=6P^* = Q^* = 6
よって、(ア) は 6、(イ) は 6 です。
消費者余剰は、需要曲線と均衡価格の間の面積で計算されます。この場合、三角形の面積となり、
12(186)×6=12×12×6=36\frac{1}{2} (18 - 6) \times 6 = \frac{1}{2} \times 12 \times 6 = 36
生産者余剰は、供給曲線と均衡価格の間の面積で計算されます。この場合も三角形の面積となり、
12(60)×6=12×6×6=18\frac{1}{2} (6 - 0) \times 6 = \frac{1}{2} \times 6 \times 6 = 18
(2) 独占市場の場合:
企業の収入は、P(Q)×Q=(182Q)Q=18Q2Q2P(Q) \times Q = (18 - 2Q)Q = 18Q - 2Q^2 と表現できます。
よって、(ウ) は -2、(エ) は 18、(オ) は Q です。
企業の費用は C(Q)=12Q2C(Q) = \frac{1}{2}Q^2 です。
独占企業の利潤は、収入から費用を引いたものなので、π(Q)=18Q2Q212Q2=18Q52Q2\pi(Q) = 18Q - 2Q^2 - \frac{1}{2}Q^2 = 18Q - \frac{5}{2}Q^2 となります。
利潤を最大化するために、利潤を QQ で微分して 0 とおきます。
dπdQ=185Q=0\frac{d\pi}{dQ} = 18 - 5Q = 0
5Q=185Q = 18
Qm=185Q^m = \frac{18}{5}
よって、(カ) は 18 です。
利潤は π(185)=18(185)52(185)2=324552(32425)=324532410=6481032410=32410=1625=32.4\pi(\frac{18}{5}) = 18(\frac{18}{5}) - \frac{5}{2}(\frac{18}{5})^2 = \frac{324}{5} - \frac{5}{2}(\frac{324}{25}) = \frac{324}{5} - \frac{324}{10} = \frac{648}{10} - \frac{324}{10} = \frac{324}{10} = \frac{162}{5} = 32.4 となります。

3. 最終的な答え

(ア) 6
(イ) 6
(ウ) -2
(エ) 18
(オ) Q
(カ) 18
消費者余剰: 36
生産者余剰: 18
利潤: 32.4
独占企業の供給量: Qm = 18/5

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