右図において、塔の高さCDは60mであり、$\angle CAD = 30^{\circ}$、$\angle CBD = 45^{\circ}$、$\angle ADB = 30^{\circ}$である。AとB間の距離ABを求めよ。

幾何学三角比正弦定理余弦定理図形角度距離
2025/3/11

1. 問題の内容

右図において、塔の高さCDは60mであり、CAD=30\angle CAD = 30^{\circ}CBD=45\angle CBD = 45^{\circ}ADB=30\angle ADB = 30^{\circ}である。AとB間の距離ABを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、CBD\triangle CBDに注目します。CBD=45\angle CBD = 45^{\circ}CDB=90\angle CDB = 90^{\circ}であるから、CBD\triangle CBDは直角二等辺三角形です。したがって、CD=BD=60CD = BD = 60mとなります。
次に、ABD\triangle ABDに注目します。ADB=30\angle ADB = 30^{\circ}BD=60BD = 60mです。正弦定理より、AB/sinADB=BD/sinBADAB/\sin{\angle ADB} = BD/\sin{\angle BAD}です。CAD=30\angle CAD = 30^{\circ}ADB=30\angle ADB = 30^{\circ}なので、ABD=180ADBBAD=18030BAD\angle ABD = 180^{\circ} - \angle ADB - \angle BAD = 180^{\circ} - 30^{\circ} - \angle BADとなります。
BAD=180ADBABD=18030(180ADBBAD)=15045=105\angle BAD = 180 - \angle ADB - \angle ABD = 180 - 30 - (180 - \angle ADB - \angle BAD) = 150 - 45 = 105
ABD\triangle ABDについて、ADB=30\angle ADB=30^{\circ}DBA=180(30+30+15)=18075=45\angle DBA = 180^{\circ}-(30^{\circ}+30^{\circ}+15^{\circ}) = 180^{\circ}-75^{\circ} = 45^{\circ}なので、DAB=1803045=105\angle DAB = 180^{\circ}-30^{\circ}-45^{\circ} = 105^{\circ}
正弦定理より、AB/sin(ADB)=BD/sin(DAB)AB/\sin(\angle ADB) = BD/\sin(\angle DAB)なので、AB/sin(30)=60/sin(105)AB/\sin(30^{\circ}) = 60/\sin(105^{\circ})
AB=60sin(30)/sin(105)=60(1/2)/(6+24)=304/(6+2)=120/(6+2)AB = 60\sin(30^{\circ})/\sin(105^{\circ}) = 60*(1/2)/(\frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}) = 30*4/(\sqrt{6}+\sqrt{2}) = 120/(\sqrt{6}+\sqrt{2})
120/(6+2)=120(62)/(62)=120(62)/4=30(62)120/(\sqrt{6}+\sqrt{2}) = 120(\sqrt{6}-\sqrt{2})/(6-2) = 120(\sqrt{6}-\sqrt{2})/4 = 30(\sqrt{6}-\sqrt{2})
次にADC\triangle ADCに着目します。tan30=CD/AD\tan{30^{\circ}} = CD/ADなので、AD=CD/tan30=60/(13)=603AD = CD/\tan{30^{\circ}} = 60/(\frac{1}{\sqrt{3}}) = 60\sqrt{3}となります。
ADB\triangle ADBについて、余弦定理を用いてAB2=AD2+BD22ADBDcos30AB^{2}=AD^{2}+BD^{2}-2AD\cdot BD\cos{30^{\circ}}を計算すると、
AB2=(603)2+60226036032=10800+360010800=3600AB^{2}=(60\sqrt{3})^{2}+60^{2}-2\cdot 60\sqrt{3}\cdot 60\cdot \frac{\sqrt{3}}{2}=10800+3600-10800=3600
よってAB=3600=60AB = \sqrt{3600} = 60
ABD=45°+30°=75°\angle ABD = 45° + 30° = 75°
A=180°30°75°=75°\angle A = 180° - 30° - 75° = 75°
ABD\triangle ABDにおいてA=ABD=75°\angle A = \angle ABD = 75°より、AD=BD=60AD = BD = 60
ADC\triangle ADCにおいてAD=CD/tan30°AD = CD / tan30°よって、CD=AD×tan30°=60/3=203CD = AD \times tan30° = 60 / \sqrt{3} = 20\sqrt{3}
これはCD=60CD = 60と矛盾するので、ADB\angle ADBCBD\angle CBDの間の角度が30°であるという情報が誤りである可能性があります。
ただし、角度が与えられた通りだとすると、ADC\triangle ADCにおいて,AD=CDtan30=601/3=603AD = \frac{CD}{\tan 30^{\circ}} = \frac{60}{1/\sqrt{3}} = 60\sqrt{3}
BDC\triangle BDCにおいて、BD=CD=60BD = CD = 60
ADB\triangle ADBに余弦定理を用いると、AB2=AD2+BD22ADBDcos30=(603)2+60226036032=10800+360010800=3600AB^2 = AD^2 + BD^2 - 2AD*BD\cos 30 = (60\sqrt{3})^2 + 60^2 - 2*60\sqrt{3}*60\frac{\sqrt{3}}{2}=10800+3600 - 10800=3600
よってAB=60AB=60

3. 最終的な答え

60 m

「幾何学」の関連問題

三角形ABCの各辺に内接する円Oがある。AF = x cmとする。 (1) BF, CEの長さをそれぞれxを用いて表す。 (2) xの値を求める。

三角形接線辺の長さ内接円
2025/4/4

半径が $x$ cm の円の面積を $y$ cm$^2$ とするとき、$y$ を $x$ の式で表し、$y$ が $x$ の2乗に比例するかどうかを判断します。比例する場合は①、そうでない場合は②と答...

面積比例
2025/4/4

縦の長さが $h$ m、横の長さが $2h$ m の長方形の土地の周囲に、幅 $a$ m の道がある。この道の真ん中を通る線の長さを $l$ m、道の面積を $S$ m$^2$ とするとき、$S = ...

長方形面積周囲の長さ証明
2025/4/4

直角三角形ABCに内接する円Oがあり、辺BCとの接点をP、辺ACとの接点をQ、辺ABとの接点をRとする。BP = 3, CP = 2のとき、円Oの半径を求めよ。

接線ピタゴラスの定理方べきの定理
2025/4/4

台形ABCDを、直線ABを軸として回転させた立体Pと、直線CDを軸として回転させた立体Qについて、以下の問いに答える。 (1) 立体Pの体積は立体Qの体積の何倍か。 (2) 立体Pの表面積と立体Qの表...

立体図形体積表面積円柱円錐回転体
2025/4/4

円の中に図形が描かれており、指定された角 $x$ の大きさを求める問題です。

円周角中心角角度三角形二等辺三角形
2025/4/4

円の中心をOとする円において、指定された角xの大きさを求める問題です。(1)と(2)の2つの図形があります。

円周角中心角角度図形
2025/4/4

三角形ABCにおいて、AD:DB = 1:2 であり、DE//BC である。 (1) BC = 6cm のとき、DEの長さを求める。 (2) AC = 9cm のとき、ECの長さを求める。

相似三角形平行線
2025/4/4

三角形ABCにおいて、APは角Aの二等分線、AQは角Aの外角の二等分線である。 BPとCQの長さを求めよ。 ただし、AB=6、AC=4、BC=5である。

三角形角の二等分線外角の二等分線線分の長さ
2025/4/4

問題は3つあります。 * 問題1: 2点 A(4), B(8) を結ぶ線分ABについて、次の点の座標を求めよ。 (1) 3:2に内分する点C (2) 3:1に外分する点D ...

内分点外分点2点間の距離座標
2025/4/4