関数 $y = x^2$ のグラフ上に2点A, Bがあり、それぞれのx座標は-1, 2である。点Aを通りx軸に平行な直線上にあるx座標が正の点Pを、三角形AOBと三角形AOPの面積が等しくなるようにとる。点Pのx座標を求める問題です。

幾何学二次関数グラフ三角形の面積座標
2025/8/2

1. 問題の内容

関数 y=x2y = x^2 のグラフ上に2点A, Bがあり、それぞれのx座標は-1, 2である。点Aを通りx軸に平行な直線上にあるx座標が正の点Pを、三角形AOBと三角形AOPの面積が等しくなるようにとる。点Pのx座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、点Aと点Bの座標を求めます。
点Aのx座標は-1なので、y=(1)2=1y = (-1)^2 = 1。よってA(-1, 1)です。
点Bのx座標は2なので、y=(2)2=4y = (2)^2 = 4。よってB(2, 4)です。
点Pは点Aを通りx軸に平行な直線上にあるので、点Pのy座標は1です。
点Pは y=x2y = x^2 のグラフ上にあるので、1=x21 = x^2を満たすxを求めます。
x座標は正であるという条件より、x=1x = 1。したがって、P(1, 1)となります。
次に三角形AOBの面積を求めます。
三角形AOBの面積は、原点を基準にすると計算が難しいので、別の方法で求めます。
A(-1,1), B(2,4), O(0,0)なので、それぞれの座標を (x1,y1)(x_1, y_1), (x2,y2)(x_2, y_2), (x3,y3)(x_3, y_3)とすると、三角形の面積は
S=12x1(y2y3)+x2(y3y1)+x3(y1y2)S = \frac{1}{2} |x_1(y_2 - y_3) + x_2(y_3 - y_1) + x_3(y_1 - y_2)|
で求められます。
これに代入すると、
SAOB=12(1)(40)+2(01)+0(14)=1242+0=126=3S_{AOB} = \frac{1}{2} |(-1)(4 - 0) + 2(0 - 1) + 0(1 - 4)| = \frac{1}{2} |-4 - 2 + 0| = \frac{1}{2} |-6| = 3
三角形AOBの面積は3です。
次に三角形AOPの面積を求めます。
点Pの座標を(p, 1)とします。A(-1, 1), O(0, 0), P(p, 1)なので、面積は
SAOP=12(1)(01)+p(11)+0(10)=121+0+0=12S_{AOP} = \frac{1}{2} |(-1)(0 - 1) + p(1 - 1) + 0(1 - 0)| = \frac{1}{2} |1 + 0 + 0| = \frac{1}{2}
求めるのは、三角形AOBと三角形AOPの面積が等しくなるような点Pのx座標pです。
点Aを通るx軸に平行な直線上にPがあることから、点Pのy座標は1です。
P(x,1)P (x, 1)とおくと、x2=1x^2 = 1より、x=1x = 1 (x>0)
三角形AOBの面積 = 三角形AOPの面積
3=12AOh3 = \frac{1}{2} \cdot \text{AO} \cdot h
三角形AOPの面積の公式は使えません。
AOを底辺とすると、PからAOまでの距離が高さになります。
直線AO: y=xy=x
点P(p,1)から直線AOまでの距離: p112+(1)2\frac{|p-1|}{\sqrt{1^2+(-1)^2}}
AOの長さ:12+12=2\sqrt{1^2+1^2}=\sqrt{2}
122p12=3\frac{1}{2}\cdot\sqrt{2}\cdot\frac{|p-1|}{\sqrt{2}} = 3
p12=3\frac{|p-1|}{2} = 3
p1=6|p-1| = 6
p1=±6p-1 = \pm 6
p=7p = 7 or p=5p = -5
p>0p>0より、p=7p=7

3. 最終的な答え

7

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