一辺が6cmの立方体において、4つの頂点A, B, C, Dを結んでできる立体Kがある。立体Kの辺AD上に点Pを、辺CD上に点Qをそれぞれとり、3つの線分BP, PQ, QBの長さの和が最小となるようにする。このとき、3つの線分の長さの和を求め、(ア) + (イ)√(ウ) の形で答える。
2025/8/2
1. 問題の内容
一辺が6cmの立方体において、4つの頂点A, B, C, Dを結んでできる立体Kがある。立体Kの辺AD上に点Pを、辺CD上に点Qをそれぞれとり、3つの線分BP, PQ, QBの長さの和が最小となるようにする。このとき、3つの線分の長さの和を求め、(ア) + (イ)√(ウ) の形で答える。
2. 解き方の手順
BP + PQ + QB の長さが最小となるように点P、Qを選ぶ問題です。
空間における最短経路の問題なので、展開図を考えます。
点B, P, Q, Bが一直線上に並ぶように展開図を描きます。
点BからDまでを立方体の表面を通って結ぶとき、展開図は以下のようになります。
まず、立方体の頂点Bを原点とし、AD方向にx軸、DC方向にy軸をとります。
BからAD上の点P、DC上の点Qを経由してBに戻るようにするには、立方体を展開して、BからB'までを結ぶ直線を考えます。このB'はBの像です。
点Bの座標を(0,0)とすると、点Dの座標は(6,6)、点Aの座標は(6,0)です。
AD上に点P、DC上に点Qを取るので、Bから点P、点Qを経由して再び点Bに戻るように展開します。この展開は、Bを通りADに垂直な線に関して線対称な点B'を考えればよいです。B'の座標は(12,0)となります。
したがって、BP + PQ + QB の最小値は、点Bと点B'を結ぶ線分の長さに等しくなります。
この線分の長さは、三平方の定理から求めることができます。
BB' =
ここで、QはDC上にある必要があるので、点QからADに垂線を下ろし、その交点をQ'とすると、B, P, Q', B'が一直線上にあることになります。
さらに、BP + PQ + QBの長さの和を最小にするには、B, P, Q, Bが一直線上に並ぶ必要があります。
ここで、PはAD上、QはCD上にあるので、展開図におけるB,P,Qを結ぶ線分は一直線になります。
BからB'まで立方体の表面をなぞるような経路は複数存在します。ADの延長上にB'がある場合、BB'の長さはAD + DC + CB = 6+6+6 = 18 となります。
この問題では、BからPを経由し、Qを経由してBに戻るので、展開図を考えると、BからB'を結ぶ線分の長さを最小にすれば良いことが分かります。
展開図上でBとB'を結ぶ直線を考えると、PとQの位置が決まります。
B(0,0), D(6,6), A(6,0), C(0,6)とおくと、B'は、ADを対称軸としたときのBの対称点なので、B'(12,0)となります。
BB' = .
しかし、これは間違いです。BP + PQ + QBが最小となるのは、B, P, Q, B' が一直線になる場合です。ここで、B'は、CDに関してBと線対称な点です。D(6,6)なので、B'(6,12)となります。
したがって、BB' = .
ここで、点Pと点Qの位置関係を考えます。PはAD上、QはCD上にあるので、BPとQBがADとCDに対して同じ角度で交わる場合、最短距離となります。
AD = 6cmなので、BD =
AB = 6cmなので、立体Kは正四面体ではありません。
もう一度展開図を描いて考えます。PはAD上、QはCD上にあるので、点Bを通りADに垂直な線に関して線対称な点B'を考えると、B'の座標は(6,0)を基準とすると(12,0)となります。
B(0,0), B'(12,0), D(6,6), C(0,6).
このとき、BB' = .
したがって、BP + PQ + QB = .
(ア) = 6, (イ) = 6, (ウ) =
5.
3. 最終的な答え
6 + 6√5